近藤理事から、本日の出席者は20名で過半数に達しており、本理事会が成立することが報告され、議事に入った。
近藤理事から、兵庫県の河原隆彦会員が2012年11月17日、京都府の磯部 勝会員が2013年7月29日、愛知県の宮川芳照会員が9月21日、島根県の杉原清一会員が10月11日、兵庫県の瀬戸谷皓会員が10月21日、千葉県の青沼道文会員が12月10日、高知県の岡本健児会員が2014年1月1日、愛知県の森 達也会員が1月21日に亡くなられたとの報告があり、哀悼の意を表した。
田中理事から、第80回総会議題案の報告事項並びに審議事項の説明があり、一部修正の上、承認した。
松尾副会長から、期日までに2機関から申請があり、調査項目に従ってそれぞれ調査を行った。協会図書に係る検討小委員会において協議検討した結果、奈良大学図書館を選定し、寄贈先が内定したことが説明され、原案通り承認した。なお、選定結果については第80回総会に諮ることを確認した。
髙倉副会長から、『会報』No.180に掲載して会員からの意見を求めた日本考古学協会定款素案につき、2名の会員から意見が寄せられたとの報告があった。それを受けて、定款・規則等見直し検討会で素案を修正し、最終原案が提示された。検討の結果、一部訂正の上、承認した。
髙倉副会長から、2013年7月理事会で提示した一般社団法人日本考古学協会規則案と一般社団法人日本考古学協会事務局規則案につき、定款・規則等見直し検討会でさらに整理・検討を行った修正案が提示された。また、現行の埋蔵文化財保護対策委員会規則と埋蔵文化財保護対策委員会規則施行規定を整理した埋蔵文化財保護対策委員会規定案が提示された。審議の結果、一部修正の上『会報』No.181に掲載し、さらに検討を重ねて第80回総会に諮ることで、承認した。
古瀬理事から、2010年度兵庫大会実行委員会の大手前大学から、2010年度大会の公開講演会「邪馬台国時代の居館と古墳」と第1分科会「『播磨国風土記』と祭祀」記録の『大手前大学史学研究所紀要』第9号への掲載依頼、並びに学術リポジトリ等によるWeb公開の申請依頼があった旨が説明された。書籍の掲載は承諾したが、インターネット上での公開については、今後も同様の依頼の増加が予想され、将来的な展望も見据えた検討の必要性があることから、継続審議とすることで承認した。
馬淵理事から、奈良の文化と自然と景観の世界遺産登録を実現し保全と継承を求める市民ネットワークから、奈良県若草山のモノレール建設計画に対する反対運動への賛同要望があり、埋蔵文化財保護対策委員会では、実態が不明なことから、直ちに賛同せず、経過を注視していく対応を取りたいとの説明があり、承認した。
川名理事から、機関誌『日本考古学』表紙デザインの直弧文と英文電子機関誌『Japanese Journal of Archaeology』ロゴについて、著作権侵害を防ぐため、文化庁へ著作権登録を行いたいとの提案があった。『Japanese Journal of Archaeology』も創刊され、早急に対応が求められることから、原案通り承認した。
佐古理事から、『会報』No.179に掲載した『日本考古学年報(覆刻版)』の無償提供について、機関・個人併せて41件の申込みがあり、発送を終了したことが報告された。会員提供後の残部については、非会員を含めて無償提供を行い、第80回総会での配布も検討したいとの提案があり、承認した。
田中会長から、定款改正で浮上してきた名誉会員についての検討や、近年の会員数減少による財政上の問題、また近年の電子化への対応の問題などを検討するために、中・長期的展望を視野に入れた将来構想に関する小委員会の設置の提案があった。谷口理事から、各委員会の意見が反映される体制整備の要望があり、協議の結果、当面は総務会で課題について整理し、小委員会の体制を整えていくことで承認した。
新田理事から、日本学術会議の史学分野の質保証参照基準検討分科会から、シンポジウム「大学における新たな歴史教育を求めて」への後援依頼があるとの説明があり、後援を承認した。
近藤理事から、*退会届けが提出されている旨の報告があり、退会を承認した。
馬淵理事から、@2013年11月2日(土)に第1回理事選挙管理委員会を開催し、委員長に飯島武次会員、副委員長に清水信行会員を選出。今後の日程並びに選挙告示内容の検討を行った。A前回選挙時に問題となった投票用紙の姓名の記載については、姓のみは個人が特定できないため認めないこととしたとの説明があり、了承した。
馬淵理事から、@2013年12月7日(土)に第1回入会資格審査委員会を開催し、委員長に常木 晃会員、副委員長に小林謙一会員を選出して、2014年度新入会員の資格審査を行った。審査の結果、申込総数61名のうち、資格基準を満たす者55名、保留5名、1名が考古学の方法論に基づいていないため該当しないと判断された。A2014年1月12日(日)に、委員長と副委員長による第2回入会資格審査委員会を開催し、保留5名の再審査を行ったところ、2名が業績不足により該当せず、3名が資格基準を満たすと判断された。よって、2014年度新入会員資格基準該当者は58名となり、3月上旬に全会員に名簿を送付するとの報告があり、了承された。
河野理事から、第80回総会内容の報告があり、第1日目は総会、公開講演会とセッション1件、第2日目は、口頭発表4会場36件、セッション2会場4件、ポスターセッション23件であることが説明され、了承した。
清家理事から、第8回公開講座を2013年11月9日(土)に高知大学人文学部で開催し、約70名の参加を得たことが報告され、了承した。
近藤理事から、@『Japanese Journal of Archaeology』Vol.1を2014年1月9日(木)にサイト上で刊行した。A宣伝用冊子を作成し、1月11日(土)〜17日(金)にIndo-Pacific Prehistory Association 20th Congress にて冊子を配布し宣伝活動を行った。研究者からは、非常に肯定的な意見が得られたことが報告され、了承した。
菊地理事から、@事前調査見学が2013年11月22日(金)に三重県能褒野王塚古墳(日本武尊能褒野墓)で実施され15学協会37名が参加したこと、A本年度の立入り調査についても準備を進めていることが報告され、了承した。
新田理事から、2014年1月11日(土)に明治大学において、「装身具とアジアの古代社会」をテーマに第7回アジア考古学四学会合同講演会を開催し、約120名の参加を得たとの報告があり、了承した。
釼持理事から、2014年1月11日(土)に委員会を開催し、@第80回総会で実施するセッションの内容について検討を行った。セッションテーマは「小・中学校段階における歴史学習と考古学の役割」とし、講演とパネルディスカッションを予定している。A第2回シンポジウムの開催を2014年度に計画中である。B2014年度の委員会体制について検討したこと等が報告され、了承した。
馬淵理事から、2013年11月・12月・2014年1月幹事会議事録の提示があり、@和歌山県根来寺遺跡における一乗閣移転予定地の調査に伴い、橋口理事が現地に赴き、今回の工事範囲は城跡ではないことを確認した。A大分県杵築市杵築城の御殿跡に市立中学校建築計画がある。予定地の調査において良好な近世城郭遺構が発見されており、保存・活用を求める要望書を提出する準備を進めている。B千葉県南房総市・鴨川市の嶺岡牧について、両市の市長と面談を行う予定である等の報告があり、了承した。
菊地理事から、@長野大会時に第3回委員会を開催し、岩手・宮城・福島3県の埋蔵文化財調査についての現状報告があり、ディスカッションを行った。A昨年と同様に、岩手・宮城・福島3県に現地視察・聞き取り調査を実施した。B2014年1月25日(土)・26日(日)に、岩手県盛岡市と宮城県仙台市で「東日本大震災復興に伴う発掘調査の成果報告会」を開催すること等が報告され、了承した。
馬淵理事から、2013年12月7日(土)に委員会を開催し、@マスコミへの発信に当たり、フォーマットの確立やマスコミ各社のリスト整備など、発信体制を整える必要がある。A年報デジタル化や総大会研究発表のWeb公開など、委員会の役割として議論していきたいとの説明があり、了承した。
清家理事から、2013年12月26日(木)の国宝高松塚古墳壁画修理作業室の専門家に対する特別公開に田中会長と参加したこと、修理作業の様子や進捗状況についての説明があり、了承した。
大工原理事から、各担当理事に対して期日までに、来年度予算案の提出が求められた。
長瀬常務理事から、3万円の高額滞納者34名の報告があり、各理事が分担して督促に当たることになった。
田中会長から、前・中期旧石器捏造問題検証時の特別委員会資料について協会での保管希望があり、3月理事会で詳細報告がある旨の説明があり、了承した。