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2007年9月理事会記録

1.会員の訃報及び動向について

 青木事務局長から、高知県の木村剛朗会員が2007年8月31日に亡くなられた旨の報告があった。

2.常置委員会・小委員会の設置及び委員の委嘱について

 萩原理事から、7月理事会で設置が了承された「協会図書対応検討小委員会」「広報委員会」「協会将来構想検討小委員会」「協会設立60周年記念事業検討小委員会」につき、メンバー構成を検討した旨の報告があった。続けて、青木事務局長による委員構成案の説明を基に協議が行われ、各小委員会の構成が決定した。また、広報委員会の委員候補案については、山岸理事から追加説明があり原案通り了承された。

3.公開講座について

 大竹理事から、①第3回公開講座は2008年3月16日(日)に、福井県立青年の家において開催する。今回は地元の博物館と協力しながら開催するかたちをとり、講演会の他に博物館の展示・解説も行う。②第4回公開講座は、2008年9月13日(土)に、静岡市民文化会館にて、登呂遺跡発掘60周年に併せて開催の予定であるとの報告があり、了承された。

4.2007年度大会並びに2008年度大会について

 大竹理事から、「大会実施要項」に基づき、理事役割分担の確認があった。また、来年度の大会は、2008年11月8日(土)〜10日(月)の3日間、南山大学にて開催するとの報告があった。

5.入会資格審査について

 橋本久和理事から、17名の資格審査委員が確定し、2008年度新入会員の第1回入会資格審査は12月8日に開催することが報告され、了承された。

6.理事選挙について

 橋本久和理事から、17名の選挙管理委員が確定し、第1回選挙管理委員会は11月10日に開催することが報告され、了承された。

7.機関誌について

 伊藤理事から、大会時に刊行する『日本考古学』第24号の編集進捗状況の報告があるとともに、各理事に対して投稿原稿への働きかけが要請された。また、海外からの投稿が無いことについて協議が行われ、公式サイトの英文コンテンツにおいて原稿募集を行うことが了承された。続けて青木事務局長から、『日本考古学』第25・26号について、8月20日に一般競争入札を行い、予定価格の範囲内で無事落札したことが報告された。

8.年報について

 伊藤理事から、各理事に対して『日本考古学年報』第60号の執筆者選定が依頼された。

9.指名競争入札参加資格審査申請について

 萩原理事から、指名競争入札を行う前段階として、印刷業者の登録を受け付けていることが報告され、青木事務局長から手続きの説明があった。

10.研究環境検討委員会報告

 髙倉理事から、①9月13日(木)に「埋蔵文化財発掘調査体制等の整備充実に関する調査研究委員会第2回委員会」において、埋蔵文化財保護行政の業務と民間調査組織の導入のあり方についてヒアリングが行われ、当委員会の石川副委員長と埋文委の近藤委員長が出席した。②本日午前中に第7回委員会を開催し、a)早稲田大学文学学術院の「埋蔵文化財調査士の養成および資格授与のための埋蔵文化財科学実践プログラム」が文部科学省の「社会人の学び直しニーズ対応教育推進プログラム」に採択されたことを受けて、取組代表者の髙橋龍三郎教授を招き説明を受けた。b)熊本大会時のポスターセッションについて検討。c)全国埋蔵文化財法人連絡協議会による報告書抄録データベース「倭国ネット」について説明を受けたことが報告された。続けて、①のヒアリングについては、橋口理事から補足説明があり、民間調査組織の導入に当たっては、平成10年度の文化庁次長通知の趣旨を徹底すること、埋蔵文化財の把握、調査、維持・管理、保存・活用を一連のものと捉えることが重要であり、そのための人材の確保が不可欠であることを協会として主張した。この委員会は本年度中に報告をとりまとめる方向であることから、協会として文化庁に何らかの意見具申を行う必要性があることが報告された。また、②−a)のプログラムについても岡内理事から補足説明があり、協議が行われた。

11.高松塚・キトラ古墳問題検討小委員会報告

 橋本裕行理事から、①8月9日に高松塚古墳の調査現場と壁画修復状況の視察を行った。②本日午前中に小委員会を開催し、熊本大会時のポスターセッション内容の検討を行うとともに、来春総会時の報告内容についても検討を行ったとの報告があり、了承された。

12.社会科教科書問題検討小委員会報告

 岡内理事から、文部科学省は学習指導要領の改訂作業に伴い、小学校社会の歴史分野について縄文時代以前から教えるように改める素案を作成したことが報告された。続けて大竹理事から、①9月15日に、教科書資料調査と熊本大会時のポスターセッションについて打ち合わせを行った。今回のポスターセッションは、学習指導要領の変遷に伴う教科書の記述の変化を取り上げるとの報告があり、了承された。また、西谷会長からは、日韓・日中の歴史共同研究が進められており、日韓においては新たに教科書小委員会が設置された。しかし、いずれの共同研究においても考古学の専門家が排除されている現状が報告された。

13.埋文委報告

 松本理事から、9月幹事会議事録に基づき、①文化庁ヒアリングについて報告。②仙台市与兵衛沼窯跡の保存問題は、保存が決定したことから関係機関に礼状を送付する。③今年度の夏季研修会は、東海大学のセミナーハウスにおいて10月6・7日に開催し、埋文委の今後の方向性の検討を中心に協議する。④広島県福山市鞆の歴史的景観保全問題については、9月18・19日に橋口理事と松崎委員が現地視察を行った。⑤熊本大会時のポスターセッション内容について検討。⑥千葉県園生貝塚・平塚市塚越古墳の保存問題について検討したことが報告され、④の現地視察については、橋口理事から補足説明があり、内容の重大性に照らして、来春の総会決議も視野に入れた対応を検討したいとの報告があった。また、平城宮跡の保存問題については、本日、関西連絡会の幹事が「高速道路から世界遺産・平城京をまもる会」事務局会議に出席したこと、神奈川の文化財の未来を考える会から、熊本大会時に署名活動を実施したいとの要請があるとの報告があり、署名活動については、昨年同様に実行委員会側の了解も得たうえで実施することが了承された。続けて松本理事から、新潟県の埋文委員作成による中越沖地震に伴う埋蔵文化財(出土遺物等)の被災状況調査票の提示があり、協会としても災害時における情報収集システム構築の必要性が確認された。

14.陵墓問題について

 髙橋理事から、宮内庁が伏見城跡(明治天皇陵)と五社神古墳(神功皇后陵)の立ち入り調査を許可する方針を固めたという新聞報道について資料の提示があり、本件については、まだ宮内庁から正式な連絡を得ていないことが報告され、今後、立ち入りが許可された場合の対応について検討が行われた。

15.その他

①後援依頼について

 青木事務局長から、日本文化財科学会より公開講演会『考古科学の最前線』への後援依頼が提出されている旨の報告があり、了承された。

②電子アーカイブ事業への申請について

 青木事務局長から、今年度も採択されなかった旨の報告があった。

以上