新理事会の開催に先立ち、菊池会長から挨拶があった。
石川理事から、岐阜県の吉田正人会員が2007年6月5日に、千葉県の藤原均会員が2008年2月18日に、広島県の河瀬正利会員が6月14日に亡くなられたことが報告され、哀悼の意を表した。
髙倉副会長から、5月の総会時に提案された各理事の役割分担につき確認並びに職務内容の説明があり、原案通り了承された。また常置委員会並びに小委員会構成案が示され、一部委員会に追加修正を行ったうえ了承された。なお、小委員会から常置委員会に移行した場合の委員の任期等については、来春の一般社団法人移行に伴う定款改正により、諸規則の変更があることから改めて検討することが了承された。続けて青木事務局長から、指名業者選定委員の選任案が示され、異議なく了承された。
石川理事から、群馬県みどり市から表記選考委員の推薦要請があった旨の報告があり、検討の結果、佐藤理事を推薦することが了承された。
青木事務局長から、出版社から寄せられている考古学総合辞典の出版企画について報告があったが、詳細が不明なため、広報担当理事が窓口になり対応をはかることが了承された。
渋谷理事から、2008年度愛知大会につき最終案内資料の提示があり、理事の大会出欠について説明があった。また、石川理事から、研究環境検討委員会としてポスターセッションを行うことが報告された。
福永理事から、①7月11日(金)に、宮内庁との懇談を設定した。昨年同様、懇談に先立ち明治大学博物館会議室にて事前打合せを行うが、その際には、髙橋前理事に出席願い引き継ぎを行う。また懇談の席上、2008年度陵墓保全整備工事に伴う事前調査、立会調査の公開要望候補地として3箇所の申し入れを予定している。②今年度の陵墓立入りは、昨年度に許可を得ている伏見桃山陵(明治天皇陵)を第一候補とする。③来年度は陵墓限定公開30周年に当たることから、16学協会内にワーキンググループ(WG)を設けて「陵墓限定公開30周年記念シンポジウム」の計画立案をはかるとの報告があり、了承された。
小笠原理事から、記念講演会と出版企画(11月刊行の『日本考古学』第26号に掲載する「現代の日本考古学協会の諸問題」)の説明があり、加えて考古学研究史を研究する小委員会を立ち上げる件につき、次回理事会に原案を提示することが報告された。続けて髙倉副会長から、九州会場の記念講演会について補足説明があった。
髙倉副会長から、本日の理事会に先立ち第10回表記委員会を開催して、新体制による初めての委員会であることから、委員長に石川理事、副委員長に辻前理事を選出し、60周年記念事業に伴う出版企画につき、掲載原稿内容の検討を行ったとの報告があった。続けて石川理事から、2006年に「倫理綱領」を制定し理念的な部分を表明したが、日本学術会議から、倫理的な面での事故が生じた場合に、それを対処する制度を整えるべきとの提言がある。今後、問題点等の検討を行いたいとの報告があり、了承された。
松本理事から、6月幹事会議事録の提示があり、①2008〜2009年度埋文委の新役員、執行部体制が公示された。②千葉県柏市松ヶ崎城跡の保存問題については、要望書の提出を検討中である。千葉県千葉市園生貝塚の動向につき、7月以降に千葉市との意見交換を行う予定。③岩手・宮城内陸地震については、東北大学の「宮城歴史資料保全ネット」がすでに活動を開始したが、こうした災害に対する協会としての対応について検討する必要がある。④大阪府の埋文委員として1名の追加推薦があるが、選定の手順を確認したい。⑤高速道路から平城京を守る会から、活動資金カンパの要請がでているとの報告があった。協議の結果、③については、阪神・淡路大震災時の特別委員会の活動等を参考に検討を進めること、四川大地震等のような海外での災害に対する協会の対応について、国際交流委員会でも検討をはかる。④については、文化財保護担当理事3名を選考委員とし、委員会を開催して、その結果を理事会に報告する。⑤については、一昨年と同額のカンパに応じることが了承された。
石川理事から、北海道開拓記念館から第64回特別展「古代北方世界に生きた人びと−交流と交易−」への後援依頼があるとの報告があり、後援が了承された。
石川理事から、表記案内の説明があり、各理事に応募者の推薦が依頼された。
青木事務局長から、来春の一般社団法人への移行に伴う各種法令並びに諸手続きについて説明があり、定款改正には2/3以上の賛同が必要なこと、未収会費のこと等の課題が報告された。