下條理事から、秋田県の磯村朝次郎会員が2008年5月2日に、千葉県の野村幸希会員が5月17日に、愛知県の小野田勝一会員が7月4日に亡くなられたことが報告され、哀悼の意を表した。
菊池誠一理事から、2009年度入会資格審査のスケジュール並びに、資格審査委員候補者の提示があり、原案通り了承された。
大島理事から、先月理事会以降の出版社とのやりとりが報告され、協議の結果、広報担当理事が、先方の担当者と直接会って再度の確認をはかることになった。
下條理事から、文部科学省による国立大学附置研究所を「共同研究」「共同利用」の拠点として位置づける施策が進行中であり、表記研究所もそうした施策に沿って人文科学における全国的な共同研究・共同利用拠点に移行する意志を表明している。但し、移行に際しては、研究者コミュニティからの拠点化に対する支持と要請のあることが条件であることから、当会に対して協力要請があるとの報告があり、検討の結果、支持と要請について了承された。
佐藤理事から、2008年6月29日にロシア・中国・韓国・日本(日本旧石器学会)の各国内旧石器学会による、主として東アジアの旧石器時代研究を国際的な連携と協力の基に行う場を定期的に確保することを目的とした表記学会(Asian Paleolithic association)が設立されたことが報告された。併せて、本件を次号会報に掲載したいとの申し出があり、了承された。
福永理事から、①今年度の陵墓懇談は、7月11日(金)14学協会22名が参加(当会からは、福永・茂木理事が参加)して15時から開催した。②懇談に先立ち、明治大学博物館会議室にて事前打合せを行い13学協会22名が参加した。髙橋浩二前陵墓担当理事による五社神古墳立入り以後の経過報告の後、2008年度陵墓保全整備工事について、今年度の陵墓立入りについて、陵墓限定公開30周年記念の活動について協議するとともに、これらの実施・企画、今後の16学協会の活動方向等を検討するワーキンググループ(WG)を設けることを提案。WGの設置については各学協会に検討を要請し、9月中に可否を決定するとの報告があり、了承された。
菊池誠一理事から、①7月26日(土)に2008年度第1回委員会を開催。委員会に先立ち江戸東京博物館にて「発掘された日本列島2008」を見学し、公式サイトの英文コンテンツに掲載する注目遺跡の選定を行った。②今年度の公開講演会は、昨年度と同じく日本考古学協会・日本中国考古学会・東南アジア考古学会・西アジア考古学会の4学会の共催とし、2009年1月17日(土)に明治大学にて開催し、日本考古学を研究している外国人研究者もしくは、その頃来日している外国人研究者に講演を依頼する予定であるとの報告があり、了承された。
石川理事から、本日の理事会に先立ち第11回表記委員会を開催し、①委員会体制について、川島雅人委員から健康上の理由により委員辞退の申し出があり、これを了承するとともに後任補充はしない。6月の委員会にて新体制は石川委員長・辻副委員長を選出したところだが、文化庁が平成6年に設置した「埋蔵文化財の発掘調査体制等の整備充実に関する調査研究委員会」は、本年度から2年間の予定で“埋蔵文化財保護行政における資格のあり方について”検討することになり、このたび石川がその委員並びに「(同)協力者会議」のオブザーバーに就任した。このことから研究環境検討委員会の委員長を辞任したいとの申し出があり、検討の結果、委員長は辻秀人委員に交替、副委員長は新たに土生田理事を選出した。②前述の「埋蔵文化財の発掘調査体制等の整備充実に関する調査研究委員会」の検討状況の紹介。③資格問題については、会員に広く周知して議論を進める必要があり、総大会時のポスターセッション以外にも今年度は、大会時の埋文委情報交換会において意見交換や情報収集をはかること、会報紙上で資格問題に関する現状を報告して会員からの意見を募ること、予算の都合がつけば地方でのシンポジウムを実施することが報告され、了承された。
小笠原理事から、①7月6日(日)に、和泉黄金塚古墳国史跡指定記念・日本考古学協会設立60周年記念シンポジウム「和泉黄金塚古墳を考える」を開催した。今後は、9月13日(土)に第4回公開講座を静岡市で、10月12日(土)に明治大学において「大学考古学と地域研究−縄文研究の最前線−」、12月7日(日)に九州国立博物館にて「日韓の都城をめぐる最新事情(仮題)」を開催の予定であるとの報告があり、了承された。
茂木理事から、編集委員として新たに埼玉県の高久健二会員を委嘱したい。機関誌(印刷発注)の一般競争入札を実施するとの報告があり、了承された。
松本理事から、7月幹事会議事録の提示があり、①広島県福山市鞆の歴史的景観保全問題については、芸備地方史研究会が中心となって10学協会の連名による要望書を作成し、署名1,448筆とともに福山市長に提出。②広島市福山城跡舟入関連遺構群並びに千葉県柏市松ヶ崎城跡の保存問題につき、関係機関に要望書を提出。福山城については近藤委員長と橋口事務局長が現地に赴き意見交換を行った。また、7月29日には千葉市貝塚群の保存問題につき、近藤委員長ほか幹事3名が千葉市との意見交換を行った。③今年度の夏期研修会は、今後の埋蔵文化財保護体制のあり方と資格制度について協議することを目的に、10月4・5日に開催の予定。④2008年度大会時には、春の総会時に作成・掲示したものと同内容でポスターセッションを行う。今後も、春に作成・掲示したものを、再度秋で提示することを原則とするとの報告があった。続けて岡山理事から、愛媛県立歴史文化博物館・徳島市考古資料館等における指定管理者公募の報告、福永理事から、大阪府立博物館施設の統廃合について現状の報告があり、意見が交わされた。また、白井・松本両理事から、関東地方では県立博物館の統廃合・市町村への移譲が既に数年前から行われているが、反対運動もなく官主導で進行している状況が説明された。
石川理事から、8月8日(金)に、表記委員会を開催し、定款改正までのスケジュールを確認したことが報告された。続けて青木事務局長から、定款改正素案の説明があり、次回理事会にて審議する予定であることから各理事に、素案の検討が要請された。
黒尾理事から、①6月29日(日)に表記委員会を開催し、60周年記念事業としての『日本考古学』への投稿原稿の作成について協議。2008年度大会においてポスターセッションを実施、現行教科書の考古学的記述の実態調査と検討を進める。②委員会体制として、岡内委員長が今年国内不在のため、渡辺副会長を委員長に佐藤理事を副委員長に選任したいとの報告があり、了承された。
下條理事から、明治大学博物館特別展「氷河時代の山をひらき海をわたる−日本列島人類文化のパイオニア期」への後援依頼、日本学術会議自然人類学文化会による公開シンポジウム「戦争と人類学」への後援依頼、長野県立歴史館平成20年度秋季企画展「よみがえる氷河時代の狩人」への後援依頼があり、前記2者については期日が迫っていたことから、すでに後援を了承したことが報告されるとともに、長野県立歴史館からの依頼についても了承された。