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2013年1月理事会議事録

 古瀬理事から、本日の出席者は23名で過半数に達しており、本理事会が成立することが報告され、議事に入った。

会員の訃報について

 古瀬理事から、大阪府の酒井祐介会員が2012年5月16日、長崎県の正林 護会員が8月31日、千葉県の築比地正治会員が11月5日、埼玉県の大和久震平会員が12月28日、東京都の阿部祥人会員が2013年1月1日、長野県の宮坂光昭会員が1月8日、埼玉県の坂野和信会員が1月17日に亡くなられたとの報告があり、哀悼の意を表した。

議案第123号 第79回総会議案について

 田中理事から、第79回総会議題案の報告事項並びに審議事項の説明があり、一部修正の上、承認した。

議案第124号 常務理事の委嘱(事務局長の任命)について

 田中会長から、水村事務局長が本年3月31日をもって退職することになったため、次期事務局長として東京都の長瀬 衛会員を任命する旨の報告があり、承認した。併せて、水村事務局長より今後のスケジュールについて補足説明があり、3月理事会時には長瀬会員にオブザーバーとして出席を要請することを承認した。

議案第125号 協会所蔵図書寄贈先募集要綱(案)について

 橋口理事から、2011年7月23日の第1回から2013年1月12日までの11回にわたる特別委員会の討論・審議の結果、日本考古学協会員を含む一般市民への公開が可能な、国公私立大学図書館、公立図書館、国公立の機関並びにこれに準ずる教育・研究機関へ、一括して寄贈する結論に達した旨が報告され、承認した。それに伴い、新たな「協会所蔵図書寄贈先募集要綱(案)」が提示され、原案の検討が行われた結果、要綱ではなく規定に変更の上で、『会報』178に掲載することとなった。募集要綱については、以前の募集要綱が現在まだ有効なため、廃止を総会に諮った上で、新たな募集要綱(案)を提案することを承認した。

 また、現在の協会図書に係る特別委員会は、協会図書に係る特別委員会設置要綱第1条の設立趣旨を満たしたこと、及び第6条の事業計画年度が2011年5月から2013年4月までの2ヵ年間とあることから、今後の募集・選考等に係る業務には、新たな組織を設置することを承認した。

議案第126号 総・大会発表時の写真撮影について

 大竹理事から、総会及び大会時の発表会場における発表映像資料の写真撮影について、懸念が示された。審議の結果、写真撮影を控えてもらいたい資料については、発表者各自で措置を講じてもらうように注意を促すこと、また、ポスターセッション会場の写真撮影については、発表者の許可を得るように周知することを承認した。なお、本議案については、第79回総会から適応することとなった。

議案第127号 退会の承認について

 古瀬理事から、-----------会員から退会届けが提出されている旨の報告があり、退会を承認したが、未納会費のある会員については、未納額の納入を併せて求めることとした。

報告第193号 第7回公開講座について

 大竹理事から、第7回公開講座を2012年12月9日(日)に三内丸山遺跡縄文時遊館にて開催し、約90名の参加を得たことが報告されるとともに、来年度の第8回公開講座の開催について、各理事に候補地の推薦が要請された。

報告第194号 入会資格審査について

 馬淵理事から、@2012年12月8日(土)に第1回入会資格審査委員会を開催し、委員長に日高 慎会員、副委員長に常木 晃会員を選出して、2013年度新入会員の資格審査を行った。審査の結果、申込総数75名のうち、資格基準を満たす者71名、保留4名と判断された。A2013年1月12日(土)に、委員長と副委員長による第2回入会資格審査委員会を開催し、保留4名の再審査を行ったところ、うち2名は申込を辞退し、1名が業績不足により該当せず、1名が資格基準を満たすと判断された。よって、2013年度新入会員資格基準該当者は72名となり、3月上旬に全会員に名簿を送付する。B入会資格審査委員会から、「新入会員資格基準に関する内規」第3条、第7条、及び入会申込書の押印の必要性等に問題点があり改善が望まれるとの指摘があったとの報告があり、@・Aについては了承された。なお、Bについては、定款の改正とも関係するため、定款・規則等の見直しに関する検討会において検討後、運用については小委員会の設置等も考慮に入れて改めて検討することを承認した。

報告第195号 第79回総会について

 池上理事から、第79回総会内容の報告があり、第1日目は総会、公開講演会とセッション1件、第2日目は、口頭発表4会場40件、セッション2会場4件、ポスターセッション18件であることが説明され、承認した。

報告第196号 陵墓報告

 森岡理事から、@2012年度の事前調査見学は、2012年11月30日(金)に大阪府堺市土師ニサンザイ古墳(東百舌鳥陵墓参考地)で実施され、15学協会39名が参加。当会からは、森岡理事・茂木会員・合田会員が参加した。A本年度の立入り調査についても準備を進めている。B世界遺産と陵墓をめぐる問題について、文化庁や宮内庁に要望書を提出する予定である。C10月末日付けで歴史学会から脱退の申し出があり、11月以降は15学協会として活動している旨が報告され、承認した。

報告第197号 研究環境検討委員会報告

 近藤理事から、2012年12月16日(日)に開催された2012年度第1回研究環境検討委員会議事録の提示があり、@今後の委員会の主眼として、埋蔵文化財の資格制度、埋蔵文化財行政での会員の置かれた環境、博物館学芸員の研究環境、災害と博物館を軸に検討していく。A辻委員長が2013年5月で任期満了となることから、2013年度の委員会体制は、委員長に土生田純之委員、副委員長に小川 望理事、浜田晋介委員を選任したことが報告され、承認した。

報告第198号 国際交流委員会報告

 西藤理事から、@2012年11月24日(土)に2012年度第2回委員会を開催し、英文コンテンツを公式サイトに掲載すること、英文電子ジャーナル『Japanese Journal of Archaeology』について意見交換を行ったこと、2016年世界考古学大会を京都で開催すること、2013年度の国際交流委員会の体制について検討したこと等が報告され、承認した。A明日(1月27日(日))に明治大学において、「アジアの青銅器」をテーマに第6回アジア考古学四学会合同講演会を開催するとの説明があった。

報告第199号 社会科・歴史教科書等検討委員会報告

 釼持理事から、11月10・11日(土・日)に長野県において合宿を行い、中学校の教科書(7社)について検討した。2・3月中に委員会を開催し、11月に検討したことと第78回総会でのポスターセッションで指摘された問題点についてまとめた上で、第79回総会でのポスターセッションを行うとの報告があり、承認した。

報告第200号 埋文委報告

 橋口理事から、2013年1月幹事会議事録の提示があり、@2012年12月21日付けで保存要望書を提出した青森県五所川原市五月萢遺跡の保存が決定された。A和歌山県根来寺遺跡の保存問題については、2011年8月3日付け要望書、2012年2月2日付け要望書に続き、再び要望書を提出する予定である。B長野県飯田市恒川遺跡群について、現段階では保存要望書を出すことは難しいが、今後、現地視察等も行う予定であり、動向を注視していくこと等の報告があった。続けて、近藤理事から、2012年度の埋文委向けアンケートの回答書式を公式サイト上からダウンロードできるようにしたいとの補足説明があり、承認した。

報告第201号 東日本大震災対策特別委員会報告

 近藤理事から、@福岡大会時に第2回委員会を開催して、被災地の視察担当を決め、昨年11月と12月に、岩手・宮城・福島3県の実情調査を実施した。A2013年1月6日に開催された第3回東日本大震災対策特別委員会議事録が提示され、被災地訪問から浮かび上がった課題について検討し、現地の担当者と連携して、埋蔵文化財調査の意義と役割について講演会を行う等の活動に積極的に取り組むこと、第79回総会において「東日本大震災と埋蔵文化財−レスキュー・復興調査−」と題して、基調報告・討論を行うこと等が報告された。続けて、菊地理事から、被災文化財等救援委員会講演討論会についての報告、原発立入り制限区域における被災文化財の現状についての補足説明があった。B埼玉県の吉川照章会員から、埋蔵文化財調査が高台移転の足かせになっているとの報道に対しての意見があり、渋谷孝雄委員長名で回答を送付することが報告され、承認した。

報告第202号 協会図書に係る特別委員会報告

 橋口理事から、第9・10・11回委員会の報告があり、承認した。

報告第203号 英文ジャーナルについて

 小川理事から、@2013年1月17日(木)に行われたJ-STAGE利用学協会意見交換・説明会へ参加したこと。A2013年7月1日から従来の納本制度に準じ、民間で出版されたオンライン資料を国立国会図書館に納入することが義務付けられることになった。そのための説明会に小川理事が参加することが報告され、承認した。

報告第204号 2013年度予算案について

 大工原理事から、各担当理事に対して期日までに、来年度予算案の提出が求められた。

以上