古瀬理事から、本日の出席者は19名で過半数に達しており、本理事会が成立することが報告され、議事に入った。
古瀬理事から、福岡県の池田次郎会員が2012年12月19日、奈良県の森 郁夫会員が5月30日、山形県の加藤 稔会員が6月14日、鹿児島県の盛園尚孝会員が7月4日、福島県の小滝利意会員が7月11日、東京都の斎藤 忠会員が7月21日に、亡くなられたとの報告があり、哀悼の意を表した。
近藤理事から、会員から要望のあった委員会の構成員の公開について、各委員会で検討され取り纏めたことが説明された。審議の結果、会報掲載については異論はなかったものの、不特定多数が閲覧することができる公式サイト上での公開については、様々な問題を孕んでいるため、継続して審議を行うこととなった。
大竹理事から、第79回総会で理事会の検討事項となった会員からの「不法に収奪された考古学資料の取り扱い」の要望について、提案した会員本人と直接話し合う機会を設けたいとの提案があり、大竹理事と田中理事が懇談した上で、理事会で再度協議することで承認した。
髙倉副会長から、現行の12規則を集成し、「一般社団法人日本考古学協会規則」並びに「一般社団法人日本考古学協会事務局規則」に整理した規則改正案が提示された。十分に検討を行う必要のあることから、各自で改正案を読み込んだ上で、改めて審議することで承認し、また、2014年度の総会に諮るまでのスケジュールについて確認を行った。
藤田理事から、『Japanese Journal of Archaeology』の創刊にあたり、今年度から英文機関誌編集委員会の海外出張及び海外在住委員の旅費等の支給方法について説明があった。現況では海外旅費に係る規則や基準がないため根拠を規定する必要があるが、規則や基準の変更には慎重な検討を要することから、「旅費規則」第3条を適用し、英文機関誌編集委員の海外旅費に係る申し合わせ事項案が提案された。審議の結果、一部修正の上、申し合わせ事項に則り、英文機関誌編集委員会の海外旅費の支給を行うことを承認した。
なお、海外旅費に関する案件については、引き続き、定款・規則等の見直し検討会で行っていくこととなった。
馬淵理事から、2014年度新入会員の入会資格審査日程、並びに入会資格審査委員候補者案16名が示され、原案通り承認した。続けて、2013年度の入会資格審査委員会で指摘された現行の「新入会員資格審査基準に関する内規」の改善点について、組織担当理事を中心に改正案を検討することとなり、これを承認した。
馬淵理事から、2014年理事選挙の日程、並びに選挙管理委員候補者案16名の提示があり、原案通り承認した。
*退会届が提出されている旨の報告があり、退会を承認した。
大竹理事から、2013年度長野大会の内容説明があり、理事の出欠が確認された。
河野理事から、2014年度大会は2014年10月11日(土)・12日(日)、エクスカーションを13日(月)に、だて歴史の杜カルチャーセンター(北海道伊達市松ヶ枝町34-1)を会場に開催するとの報告があり、承認した。
橋口理事から、@東京新聞から取材の申込みがあり対応したこと。A所蔵図書寄贈先募集規定を踏まえ、応募機関への調査項目案を検討中であるとの報告があり、承認した。
小川理事から、6月30日(日)に2013年度第1回委員会を開催し、@昨年度までの経緯の確認を行い、これまでの活動内容である資格制度と学芸員及び行政内会員の研究環境について、長野大会時にポスターセッションを行うこと。A今後の活動について、TPP(環太平洋戦略的経済連携協定)関連により、外国の調査組織の参入及びそれに伴う調査水準の維持について検討していくこと。また、高度経済成長期に建設された博物館の統廃合が起こる可能性についても検討の必要のあることが報告され、承認した。
新田理事から、6月22日(土)に2013年度第1回委員会を開催し、@委員の変更に伴い、委員長に小澤正人委員、副委員長に佐々木憲一委員を選出した。A公式サイトに掲載する英文コンテンツについて、「発掘された日本列島2013」より掲載する遺跡を選択、決定した。B今年度の「第7回アジア考古学四学会合同講演会」は、「装身具」をテーマに、明治大学に於いて2014年1月11日(土)に開催予定である。今回は、朝鮮についても講演していただく予定である。C5月理事会で後援を承認された、日仏会館フランス事務所フランス国立日本研究センターの「考古学・埋蔵文化財・国民アイデンティティの過去と現代」企画の講演会・シンポジウム等について公式サイト上で周知したい旨の説明があり、承認した。
田中会長から、正式に今年度の科学研究費補助金(研究成果公開促進費)国際情報発信強化の交付が決定したことを受け、創刊号公開に向けて活動を開始し、8月9日(金)には第1回編集委員会を開催予定である。英文機関紙『Japanese Journal of Archaeology』のサイト開設、並びに問い合わせ等に対応するためにTwitterアカウントを取得したので、日本考古学協会の公式サイトと『Japanese Journal of Archaeology』のリンクを行いたいとの説明があり、承認した。
釼持理事から、6月29日(土)・30日(日)の両日、委員会を開催し、これまでの活動経過の確認、学習指導要領の学習会を行ったことが報告された。また、今後の活動として、@2014年度総会においてテーマセッションを開催予定である。セッション内容については、歴史教育における考古学の果たす役割と、社会科教育の概念を理解するための基調講演を盛り込む。A教員養成課程を持つ大学等に於いてシンポジウムを開催することを検討しており、広く一般の聴講者の参加を求める方向で進めることが説明され、承認した。
橋口理事から、@神奈川県茅ヶ崎市高座郡衙跡の保存問題について、市民中心に活動が展開されており、引き続き状況を注視していく。A橋口理事・富山委員が7月3日(水)に、京都府京都市聚楽第遺跡について京都府と、和歌山県岩出市根来寺遺跡について和歌山県並びに岩出市と、それぞれの遺跡の保存活用について懇談を行った。B佐賀県吉野ヶ里遺跡隣接地におけるメガソーラー計画について、詳細な情報収集に努めることが報告され、承認された。また、震災復興事業に伴う埋蔵文化財調査における行政の対応等について、東日本大震災対策特別委員会へ連携の申し入れがあった。
藤田理事から、会員から東日本大震災に係る被災申請書が提出され、会費免除の申請期間を過ぎてはいるが、本人の遅延理由書による事情を鑑みた結果、申請遅延について考慮すべき事由があることから、会費の免除申請を受理したことが報告され、承認した。
大竹理事から、第8回公開講座は、「高知県南国市田村遺跡の世界」をテーマに、高知大学に於いて11月9日(土)に開催予定である。内容については、講演と座談会を予定していることが説明され、承認した。
長瀬常務理事から、標記の応募の説明があり、各理事に積極的な推薦への取り組みを要請した。