藤田理事から、本日の出席者は24名で過半数に達しており、本理事会が成立することが報告され、議事に入った。
藤田理事から、茨城県の大森信英会員が2013年4月19日に、岩手県の瀬川司男会員が4月23日に亡くなられたとの報告があり、哀悼の意を表した。
大工原理事から、@2012年度決算は、各種委員会の主に旅費交通費の支出が抑えられたことにより繰越金額が生じた。A2013年度予算案は、英文電子ジャーナルの新規事業により、旅費交通費等の支出が増加した。各事業の見直しを図った上で、ほぼ各種委員会の要求通りとなった。B東日本大震災募金は、協会員以外に調査支援等を賜った場合の現地指導交通費や謝金等に用い、2013年度も2012年度と同様の予算額であるとの説明があり、これを承認した。
古瀬理事から、協会図書に係る特別委員会の答申が提示され、協会図書に係る特別委員会は12回に渡って委員会を開催してきた。協会員へアンケートを実施し、詳細な討論・審議を経た上で、協会所蔵の図書は、日本考古学協会員を含む一般市民への公開が可能な、国公私立大学図書館、公立図書館、国公立の機関並びにこれに準ずる研究機関へ、一括して寄贈することが望ましく、かつ、それを可能にする現実的基盤があると考える結論に至った旨が報告され、原案通り承認した。
古瀬理事から、協会図書に係る特別委員会における審議の結果を受け、新たな募集要綱を制定するため、2009年に施行された募集要綱を廃止にする必要のあることが説明され、廃止とすることで承認し、総会に提案することとなった。
古瀬理事から、協会図書に係る特別委員会からの答申を受けた協会所蔵図書寄贈先募集規定を基に、協会図書に係る検討小委員会で審議を行い、協会所蔵図書受贈者の公募についての募集要綱案が提示され、一部修正の上、総会に諮ることで承認した。
森岡理事から、日本文化財科学会から陵墓に関する活動を継続している学術団体連合への加入要請があり、各学協会にこの件を伝えて加入の是非を検討するとの説明があった。協議の結果、当協会としては異議はなく他学協会の判断を待つことで、承認した。
菊地理事から、宮内庁及び文化庁に対し、陵墓に関する活動を継続している学術団体連合で陵墓古墳の保護対策強化についての要望書の提出を検討中であることが報告され、要望書案が提示された。案文を検討の上、要望書提出に関して承認した。
田中会長から、標記事業に関する科学研究費補助金の交付を平成29年度まで受けられることになったとの報告があり、3月理事会の持ち帰り検討事項であった執筆要項について審議を行い、原案通り承認した。
大竹理事から、東京都の五十嵐彰会員から第79回総会における審議事項として、@第77回総会時に、倫理綱領に基づき、戦時期に収集された大陸の考古資料について調査を行うよう求めた要望について、2010年の第1回国際交流委員会で検討されたが、再度、見解の説明を希望すること。A当協会に設置されている各委員会の構成メンバーを、日本考古学協会公式サイト及び『会報』紙上において開示を求めることの2点が提出されたとの説明があった。@について審議の結果、倫理綱領は協会員個人の自覚を求めているものであること、国際交流委員会報告(2010年9月理事会・報告第67号)にもあるように「国政レベルでの事案である」ことから、総会の審議事項には取り上げないこととなった。Aについては、公式サイトでの会員以外の開示には、委員会の性格上、慎重を期す委員会もあるため総務会において整理・検討を行った上で、7月理事会に提案する予定で進めることになり、総会の審議事項とはしないことで、承認した。
水村常務理事から、群馬県みどり市から標記選考委員の推薦依頼がある旨の報告があり、検討の結果、大工原理事を推薦することを承認した。
川名理事から、現在、『日本考古学年報(復刻版)』は株式会社第一書房に委託販売しているが、第一書房より書籍の販売が見込まれないことから委託販売を終了したい旨の説明があった。委託販売終了にあたり、返却される在庫書籍(1号〜8号)に関して対応を審議し、機関あるいは会員に対し無償で提供することで、承認した。
*退会届が提出されている旨の報告があり、退会を承認した。
馬淵理事から、2013年度新入会員資格基準該当者に対し、会員から異議の申し立てを受け付けたところ、期日までに異議の申し立てはなかった。よって、2013年度新入会員の入会資格審査は、申込み総数75名、うち2名は申込みを辞退し、1名が資格基準に該当せず、72名が内定者となり、5月25日の第79回総会にて承認を受けるかたちとなったことが報告され、承認した。
大竹理事から、「総会実施要項」に基づき、日程並びに理事の役割分担の確認があり、承認した。
松尾副会長から、@委員構成は、松尾副会長・古瀬理事・橋口理事と、協会図書に係る特別委員会からの継続性を鑑みて泉 拓良委員・木下正史委員の5名とし、松尾副会長が委員長を務め、白井監事がオブザーバーとして参加することとなった。A4月13日(土)に第1回委員会を開催し、協会所蔵図書受贈者の公募についての募集要綱の文案を検討した旨が報告された。また、古瀬理事から今後のスケジュールの確認があり、承認した。
倉副会長から、定款改正案が示されるとともに作業経過が報告され、詳細については7月理事会以降に検討することを承認した。
小川理事から、4月17日(水)に国立国会図書館のオンライン資料制度収集説明会に参加したこと、そこで@新たに刊行する英文電子ジャーナル『Japanese Journal of Archaeology』は、国立国会図書館の納入義務対象となる資料にあたること、Aオンライン資料の納入方法・スケジュールについての説明があったこと、が報告され、承認した。
田中会長から、3月30日(土)に国宝高松塚古墳壁画修理作業室の専門家に対する特別公開に参加し、修理作業の様子や進捗状況についての説明があり、承認した。
近藤理事から、3月理事会において主旨に賛同することを承認した、財団法人日本博物館協会の「福島県警戒区域の再興を担う博物館の復興・再生に向けて(提言)」について、4月1日付で正式に依頼文書を収受したこと、4月18日付で提言が出されたことが報告され、承認した。
橋口理事から、@神奈川県茅ヶ崎市高座郡衙跡について、3月21日(木)に神奈川県と面談を行った結果が報告された。また、要望書に対する神奈川県からの回答を受け、今後も対応に当たることが確認された。A第79回総会前日の委員会議題について、総会時のポスターセッションについての協議。B和歌山県岩出市根来寺遺跡、及び京都府京都市聚楽第遺跡について視察・懇談を行う予定であるとの報告があり、承認した。
水村常務理事から、2010年度〜2012年度会費30,000円の滞納により下記の11名が会員資格を喪失したとの報告があり、承認した。なお、滞納会費の督促については継続する。*