HOME > 理事会 > 2006年1月

2006年1月理事会記録

議題

1.会員の訃報について

 田中理事から、岐阜県の野村宗作会員が2006年1月2日に、東京都の玉口時雄会員が1月10日に、長野県の樋口昇一会員が1月12日に亡くなられ、弔電・供花の手配をした旨の報告があった。

2.新入会委員資格審査について

 橋本理事から、〔1〕1月22日(日)に第2回資格審査委員会を開催し、第1回審査で保留となっていた6名の審査を行った。審査の結果、6名中の1名が辞退、1名が資格基準を満たさずと判断され、2006年度新入会員の申込み総数113名中、辞退者1名、資格基準を満たさない者2名となり、110名が資格基準該当者となった。3月上旬に全会員に該当者一覧を送付し意見を求める。〔2〕2006年度新入会員資格審査にあたっては、審査表を準備して審査を行ったが、再審査にあたっても審査表の活用があり迅速な作業が行えた。〔3〕該当者一覧に推薦者名を記載しているが、審査判断の必要事項でないことから、削除してはどうかとの提案があったとの報告があり、〔3〕について検討が要請された。検討の結果、推薦者については、「新入会員審議規定」に記載のあることから、現行通り推薦者名を掲載することが了承された。

3.世界考古学会議中間会議大阪大会について

 丹羽理事から、〔1〕1月12日(木)に開会式が行われ、田村会長が挨拶を述べた。ポスターセッションは1月12日〜15日まで行われ、協会から、矢島國雄委員(埋文委)、岸本雅敏委員(国際交流小委員会)が参加した。〔2〕ポスターセッション・ショートオーラルは、1月13日(金)午前10時40分〜11時20分の間で2分間、岸本会員が行い、ポスター・コアタイム:1月13日(金)午後3時20分〜4時を岸本会員、1月14日(土)午後3時〜3時40分を矢島会員が担当したとの報告があった。続けて西藤理事から、参加人数は400名でそのうち86名が外国人であったとの補足説明があった。

4.国際交流小委員会報告

 西藤理事から、公式サイト上の英文による各時代ごとの遺跡紹介は、3月上旬に公開する予定であるとの報告があり、了承された。

5.諸規定の制定について

 外山事務局長から、先の会報No.156に「総会運営規則(原案)」「理事会運営規則(原案)」「入会審査規則(原案)」を掲載し、会員からの意見を求めたところ、期日までに意見はなかったので、本理事会にて原案の最終検討を行ったうえで、3月刊行の会報No.157誌上に、第72回総会議案として提出したい。また、併せて「会費に関する規則」を「会費規則」と名称変更する案も提出したいとの報告があり、原案通り了承された。

6.2006年度予算案ならびに会費高額滞納者について

 金子直行理事から、〔1〕30,000円の高額滞納者一覧が提示され、先月に引き続き各理事に督促連絡が要請された。〔2〕各担当理事に、2006年度予算案の提出が要請された。

7.社会科教科書考古学記事検討小委員会について

 岡内理事から、東京都の谷口榮会員を委員に加えたいとの報告があり、了承された。

8.埋文委報告

 大竹理事から、〔1〕千葉県荒屋敷貝塚の保存問題につき、1月26日に千葉市の担当者と近藤委員長・日暮委員・舘野委員が懇談を行った。根来寺遺跡の保存問題につき、日本史研究会の呼びかけで7学会連名による要望書を提出したところ、和歌山県教育長から回答を得た。高知県四万十市の坂本遺跡は保存の方向。〔2〕『第3次埋蔵文化財白書』の記載漏れ原稿については、検討中である。〔3〕2005年度の文化財保護を取りまく状況について、全国委員にアンケート調査を依頼する。〔4〕関東甲信越静ブロックの連絡会立ち上げに向け準備を進めている。〔5〕特別史跡高松塚古墳の石槨解体問題については、2月21日(火)に文化庁との懇談を実施する。理事会から石川理事・橋口理事、埋文委からは近藤委員長・矢島委員が参加する予定であるとの報告があった。また、〔5〕の高松塚古墳の問題については、今後も組織的な対応をはかっていく必要があることから、理事会内に小委員会を設置することが要請され、木下副会長を中心に小委員会の立ち上げを進めることが了承された。

9.公開講座について

 大竹理事から、進捗状況について〔1〕動画化については講演者からの承諾を得た。〔2〕ポスター・パンフレットが出来上がったので、一両日中に送付する。マスコミ関係に対しては取材に応じる旨も通知するとの報告があり、当日の実施要項(案)の提示があった。続けて、来年度以降の公開講座の開催について、小委員会の設置が提案されたが、検討の結果、企画と広報担当理事を中心に、その都度実行委員会を組織して開催にあたることが了承された。

10.研究環境検討小委員会について

 鶴丸理事から、〔1〕本日午前中に小委員会を開催し、日本文化財保護協会の問題について検討を行った。これまでの検討結果については、5月の総会で報告する予定であり、引き続き先方との話し合いの機会をもつ。〔2〕(財)古代学協会の調査・研究事業の停止について、その継続を要望する文書の提出を理事会に提案するとの報告があった。〔2〕について検討の結果、研究の継続を要望する文書を埋文委から提出する方向で原案を作成することになった。また、これから同様の問題発生が懸念されることから、理事会内に常置委員会を設置して対応に当たることが提案され、次年度からの設置が了承された。ただし理事改選期に当たるため、担当理事の選定は、次期理事会に委ねることになった。

11.第72回(2006年度)総会について

 丹羽理事から、研究発表は80件にのぼり、会場数を増やせないことから1件あたりの発表時間を20分に短縮したことが報告された。続けて木下副会長から、〔1〕テーマ発表会場を設けて「弥生文化の年代、古墳出現期の年代(仮題)」ならびに「高松塚古墳」・「キトラ古墳」の発表を依頼していること。〔2〕ポスターセッションに回ってもらうためには、予め基準を明示する必要があり、現状での選別は難しい。また研究発表を中断しポスターセッションの時間を設定する必要がある。〔3〕発表件数の増加に伴い、発表要旨の頁数も増加するため、印刷費にも影響がでる。今後は頁数の見直しも必要であるとの説明があった。
 田中理事からは、総会議題の確認があり追加・修正がなされた。

12.倫理綱領(案)について

 木下副会長から、最終案の提示があり若干の文言修正を行ったうえで、了承された。

13.事務局長の交替について

 田村会長から、外山事務局長が健康上の理由から3月末日で退職することになったため、埼玉県の青木義脩会員に次期事務局長就任を依頼し、承諾を得たことが報告され、了承された。

14.事務局職員の待遇改善について

 金子直行理事から、事務局職員の待遇改善について説明があり、了承された。

15.その他

 『第3次埋蔵文化財白書』掲載論文に対する「意見表明」の取り扱いについて、会報No.157掲載原稿の提示があり、若干の修正のうえ、了承された。

以上