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2005年9月理事会記録

1.会員の訃報および退会について

 田中理事から、新潟県の金沢和夫会員が2004年1月に、神奈川県の藤田国雄会員が2005年1月13日に、鹿児島県の河野治雄会員が6月12日に、愛知県の荒木実会員が8月27日に亡くなられたとの報告があった。

2.物故会員からの蔵書申込みについて

 外山事務局長から、本年4月に亡くなられた劉茂源会員のご遺族より蔵書寄贈の申し入れがあり了承したが、今後このような申し入れのあった場合の対応について検討をはかる必要があるとの報告があり、今後の課題として検討をすすめることが了解された。

3.2006年度新入会員資格審査について

 百瀬理事から、審査委員14名(うち8名は再任)が決定した旨の報告があり、了承された。

4.2006年理事選挙について

 百瀬理事から、選挙管理委員17名が決定した旨の報告があり、了承された。

5.2005年度大会について

 河瀬理事から、大会実施要項に基づき日程と役割分担の説明があり、了解された。

6.2006年度の総・大会について

 河瀬理事から、2006年度春の第72回総会は、東京学芸大学において5月27日(土)・28日(日)に開催。秋の大会は、愛媛大学において11月3日(金)・4日(土)・5日(日)に開催予定であるとの報告があり、了承された。

7.研究環境検討小委員会報告

 鶴丸理事から、〔1〕本日2回目の小委員会を開催し、民間調査組織に対する各地の行政側の対応、日本文化財保護協会の実態把握と問題点の検討を行った。この先、日本文化財保護協会の代表者との面談ならびに文化庁との折衝を予定している。〔2〕今後のスケジュールは、11月中に第3回の小委員会を開催して、これまでの検討結果をとりまとめ12月理事会に提出。その結果を受けてから3月刊行の会報誌上に掲載し、来春の総会時に報告する予定であるとの報告があり、了承された。

8.データベースについて

 山岸理事から、これまでの担当者に集まってもらい作業の確認と統一をはかりたいとの報告があり、了承された。

9.規則等素案検討小委員会の開催について

 石川理事から、「総会運営規則」「理事会運営規則」「新入会員審議規定」の整備をはかり、来春総会に諮るためのスケジュールが説明され、了承された。

10.埋文委報告

 橋口理事から、〔1〕三重県朝日町万古焼古窯跡群、群馬県伊勢崎市三軒屋遺跡、長野県飯田市竹佐中原遺跡の保存問題について協議し、今後も地元の動向を見ながら対応をはかっていくことになった。〔2〕千葉市貝塚群は、遺跡の一部が破壊される事態となり、早急に要望書を作成し提出する。〔3〕本年度の夏期研修会は、新潟県柏崎市と長岡市において10月7日(金)・8日(土)に開催する。また、情報交換会は、福島大会開催に併せ10月23日(日)に開催する。〔4〕九州地区、関東・甲信越地区、北海道・東北地区の連絡会を立ち上げるべく準備をすすめる。〔5〕『第3次埋蔵文化財白書』刊行後の総括を行い、問題点と反省点を確認して今後の対応を検討した。〔6〕宮城県の全国委員の増員を予定しており、次回の理事会で承認を得たい。〔7〕平城宮跡の保存問題は、国土交通省が遺跡東側をトンネルで迂回する最終案を固めた。「守る会」では、7月に南アフリカで開催された第29回世界遺産委員会に要請団を派遣し、アジア担当責任者と面談した。また、日本政府に対しユネスコ世界遺産センター長から、世界遺産「古都奈良の文化財」の保全状況の報告という観点から、来年2月1日までに見解の提示を求める書簡が送付されたとの報告があった。

11.東アジア考古学文献目録の作成について

 石川理事から、ボストン大学国際東アジア考古学研究センターが推進しようとしている東アジア考古学文献目録データベース作成作業に対し、協会への支援要請があるとの報告があり、検討が行われた。その結果、作業の趣旨を支援することは差し支えないが、現状では具体的作業に協力することは困難である旨を回答することが了承された。

12.機関誌について

 金子裕之理事から、20号の編集進捗状況と21号の投稿状況について報告があり、今後はテーマを設けて原稿を募集することも計画しているとの説明があった。また、吉川弘文舘から、『日本考古学』と『日本考古学年報』の裏表紙にバーコードを印刷することが要請されているとの報告があり、年報は57号から、機関誌は20号からの実施が了承された。

13.講演会の企画・開催について

 大竹理事から、前回理事会での検討事項を踏まえた企画案が提示され、原案通り了承されるとともに、実施にむけ具体的に推し進めることになった。

14.高松塚古墳の壁画保存問題について

 大竹理事から、資料に基づき、これまでの経緯と問題点について報告があり、金子裕之理事からも補足説明があった。これを受けて声明文の骨子が検討された。

15.世界考古学会議中間会議大阪大会について

 丹羽理事から、参加申込みを済ませたことが報告され、発表のテーマが検討された。その結果、埋文白書を基に協会の活動をポスターセッションで紹介する方向で取り組むことが了承され、企画担当理事と埋文担当理事が担当することになった。

16.社会科教科書考古学記事検討小委員会の設置について

 岡内理事から、理事会からは岡内理事・大竹理事・佐古理事・山岸理事が参加し、会員からの委員候補者案については、次回理事会で提示したいとの報告があり、了承された。

17.施設設備検討小委員会の設置について

 田中理事から、4名の委員候補者案が報告され、了承された。理事会からは田村会長・木下副会長・外山常務理事・萩原理事・山岸理事が参加する。

18.その他

〔1〕倫理綱領の制定について

 石川理事から、9月末日まで会員からの意見を求めているが、第71回総会終了後に寄せられた会員からの意見は、本日(9月24日)現在1件であること、福島大会時に小委員会を開催して修正案を作成する予定であることが報告され、了承された。

〔2〕年報58号の執筆者選定について

田中理事から、各理事に対して執筆者の選定が要請され、了承された。

〔3〕会員名簿の作成について

 外山事務局長から、2005年度版会員名簿に掲載する規則集の説明があり、了承された。

〔4〕後援依頼について

 田中理事から、公開シンポジウム「エジプトを護る−保存の世紀を迎えて:文化遺産保存の実践と今後」、「日本遺跡学会2005年度大会」、国際シンポジウム「中世研究と考古学−中世の日本とヨーロッパでの流通と貨幣を中心に−」・「ヌルカン永寧寺碑文と中世の東北アジア」、「十三湊遺跡/史跡指定記念フォーラム」への後援依頼が提出されている旨の報告があり、いずれも後援が了承された。

以上