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2005年10月理事会記録

議題

1.会員の訃報について

 岡内理事から、兵庫県の葛野豊会員が2005年10月14日に亡くなられたとの報告があった。

2.2005年度福島大会について

 河瀬理事から、大会実施要項に基づき、日程の確認が行われた。

3.社会科教科書考古学記事検討小委員会の設置について

 岡内理事から、次ぎの委員構成案が示され了解された。

 岡内理事・大竹理事・佐古理事・山岸理事・黒尾和久会員・劔持輝久会員・西川修一会員・松本富雄会員

4.施設設備検討小委員会について

 萩原理事から、先月理事会で了解された委員候補者4名から就任の了解を得て、次ぎの委員会構成となったことが報告された。

田村会長・木下副会長・外山事務局長・萩原理事・山岸理事・石井則孝会員・岡野隆夫会員・高橋一夫会員・堀越正行会員

5.本会所蔵武蔵国分寺遺跡調査資料の火災遭遇について

 外山事務局長から、10月8日に国分寺市遺跡調査会武蔵事務所が火災に遭い、本会が所蔵して東京都国分寺市に寄託している武蔵国分寺遺跡出土資料も被災した。国分寺市からは、現在詳細を確認中であるとの報告を受けており、その結果を待って今後の対応を検討したいとの報告があり、了解された。

6.日本学術会議について

 岡内理事から、〔1〕第20期会員に木下尚子会員が決定した。〔2〕会員候補者の選考方法の見直しに伴い、従来の「日本学術会議登録学術研究団体」の制度が廃止され、学術研究団体と日本学術会議との関係は法律上では記載が無くなったが、代わって、従来から築いてきた学術研究団体との協力関係を、公的で対等な協働関係として発展させることを目指し「日本学術会議協力学術研究団体」という制度が設けられた。そこで元日本学術会議登録学術研究団体である当会に対しても、日本学術会議協力学術研究団体への移行が要請されているとの報告があり、〔2〕について了解された。

7.埋文委報告

 大竹理事から、〔1〕10月7日(金)・8日(土)の両日、新潟県柏崎市・長岡市において夏期研修会を実施した。柏崎市軽井川南遺跡群製鉄遺跡の視察や新潟県立博物館における討議内容など、詳細については『会報No.156』に掲載する。〔2〕2005年度福島大会2日目(10月23日)の午後から情報交換会を開催する。〔3〕千葉貝塚群(荒屋敷貝塚)の保存問題につき、千葉市の対応をみながら要望書の提出を検討している。〔4〕日本史研究会が作成した「根来寺旧境内内遺跡の国史跡指定と保存・整備・活用に関する要望書(案)」に対し、要望書への連名が要請されているとの報告があり、〔4〕の要望書案文については、一部加筆を条件に、連名を了承することになった。

8.倫理綱領の制定について

 石川理事から、先月理事会以降、9月末日までに寄せられた会員からの意見は2件であること。福島大会中に小委員会を開催して検討するとともに、今後、これまで寄せられた意見を視野に入れ修正案を作成し、3月発行の会報に最終案を掲載する予定であることが報告され、了承された。

9.講演会の企画・開催について

 大竹理事から、〔1〕日本考古学協会市民講座として、世田谷区の野毛大塚古墳をとりあげ市民向けの公開講演会を開催する。〔2〕期日は2006年3月18日(土)の午後から、昭和女子大学の施設を借用するとの報告があり、講師候補者案、周知方法について検討が行われた。

10.特別史跡高松塚古墳の保存問題について

大竹理事から、声明案文の提示があり検討が行われた。検討結果を受けて最終案を明日の午前中に提出・検討したうえ、大会の公開講演会終了後に会場で発表することが了承された。翌日の10月22日(土)11:25〜12:05に、臨時理事会が開かれ、最終案が検討され決定した。

11.世界考古学会議中間会議大阪大会について

 丹羽理事から、参加申し込みが受理されたこと、当日の発表者候補については、埋文委と国際交流小委員会とで検討する旨の報告があり、了承された。

12.機関誌について

 金子裕之理事から、〔1〕平成18年度科学研究費補助金(研究成果公開促進費)の申請にあたり、この補助金の目的は国際交流に寄与することを目的とする資金であることが明確に打ち出されたこと。〔2〕2008年度からは、過去3年間、外国籍または海外の研究機関所属の研究者からの投稿論文の掲載がなく、かつ海外での有償頒布がないものは、応募の対象とならないことが検討されていることが報告された。このままでは『日本考古学』で申請することはきわめて難しい現状であることから、今後の対応が検討された。

13.陵墓について

 岡内理事から、本年度の陵墓限定公開見学会は、12月2日(金)に北花内古墳(飯豊天皇陵)で開催されるとの報告があった。

14.その他

〔1〕年報について

 佐久間理事から、現在編集中の『日本考古学年報』57号掲載原稿の中に、表現に検討を要する箇所があるとの報告があり、検討が行われた。

〔2〕国際交流小委員会について

 西藤理事から、英文のスペシャルコンテンツサイトを公開した結果、海外からの反応が寄せられるようになったが、なかには日本の発掘調査や研究発表への参加、論文の投稿などを希望するものもあり、こうした要望に対して、今後どのように対応していくべきか検討する必要があるとの報告があった。

〔3〕規則等の制定について

 外山事務局長から、福島大会2日目(10月23日)に規則等素案検討小委員会を開催する旨の報告があり、了承された。

以上