準備中
島根大学で現在進めている「考古学を核とした青銅器・青銅器文化・金工技術研究の国際的拠点形成」の一環で、青銅器のシンポジウムを開催します。
日 時 :2025年3月1日(土) 13:00~16:00
( 12:00開場)
会 場 :島根大学松江キャンパス大学ホール(島根県松江市西川津町1060)
主催者 :島根大学法文学部山陰研究センター
参加・申込:参加無料・申込不要
プログラム:13:00-13:05 開会挨拶
13:05-13:35「弥生時代青銅器の価値‐銅鐸を中心に‐」清水邦彦
13:35-14:05「古墳時代青銅器の価値‐銅鏡を中心に‐」岩本 崇
14:05-14:35「朝鮮半島先史・原史墓制からみた青銅器の価値」平郡達哉
14:35-15:05 「古代からみた「古物」‐アジア出土青銅器の再獲得に関するケーススタディ‐」
坂川幸祐
15:05-15:20 休憩
15:20-16:00 討論
16:00- 閉会挨拶
パンフレットはこちらです

日本考古学協会は自由と平等の理念のもと、考古学の健全な発展をめざすとともに、文化財が人類共通の遺産であることを自覚し、その保護に力をつくし、あわせて社会のいっそうの向上に寄与することを使命とする。その使命を果たすため、ここに倫理綱領を制定し、日本考古学協会会員が守るべき規範とする。そしてこの綱領は、同時に広く考古学の調査・研究に携わる者が守るべき規範となり得ると信ずる。
- 声明・コメント
日付 | 各ページURL | 動画 |
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2021年9月25日 | 高輪築堤跡に係る会長声明「ただちに築堤の破壊をやめ、コロナ後のまちづくりを考えよう」 | |
2021年8月16日 | 高輪築堤の全面保存を求める共同要望について | |
2021年5月31日 | 『高輪築堤跡において破壊を前提に計画を進めることに反対する。』日本考古学協会会長コメント | |
2021年5月20日 | 【日本考古学協会】公式チャンネル講演会◆発掘された高輪築堤 〜姿を現した近代遺産◆ | 講演会① |
講演会②質疑応答 | ||
2021年4月21日 | 高輪築堤跡4街区の破壊方針公表にあたっての日本考古学協会長コメント | |
2021年4月5日 | 高輪築堤跡4街区調査成果公表にあたっての日本考古学協会会長コメント | |
2021年3月2日 | 高輪築堤跡の全面保存を求める会長声明 | |
JJA statement calling the preservation of the Takanawa-Chikutei railway embankment.pdf |
- 関連資料
シンポジウム概要集公開(2022年12月21日) | シンポジウム~高輪築堤を考える~概要集.pdf |
日本イコモスの保存要望書 (2021年5月24日) | 日本イコモスの保存要望書.pdf |
萩生田文科大臣コメント | |
現地説明会資料(2021年4月4日) | 港区「高輪築堤」 |
港区郷土歴史館「高輪築堤の説明資料を公開しました」 | |
高輪築堤見学記(2021年5月21日) | 高輪築堤見学記 埋蔵文化財保護対策委員会 事務長 小笠原永隆 |
1872年(明治5)、わが国初の鉄道が新橋‐横浜間で開業されました。その時、海上に鉄道線路を敷設するために築かれた高輪築堤跡が、驚くほど良好な状態で残されていることが、品川開発プロジェクトに伴う発掘調査で明らかになりました。このきわめて重要な遺構について、日本考古学協会は、2021年1月に保存要望書を提出して以降、5回にわたって会長声明とコメントを発出し、さらに関連学会と共同で要望書を提出し、全面保存と活用を求めてまいりました。
しかし、残念ながら第Ⅰ期工事エリアである1街区から4街区は、築堤の一部のみが現地保存及び移築保存されるにとどまり、発見された築堤跡の多くの部分が記録保存のみで破壊されました。
昨年から、第Ⅱ期工事エリアである5・6街区の確認調査が港区教育委員会によって実施され、12月にその成果が現地で公開されました。調査区からは、開業期の海側石垣をはじめとする築堤跡が、非常に良好な状態で残存しており、前回と同様に信号機跡と思われる石垣の張り出しも確認されました。
このように5・6街区も、1街区から4街区と同じように、築堤跡がほぼ完全な形で残っている可能性がきわめて高いことは明らかです。当時の我が国の高い技術力と、それに基づく日本近代化の過程が分かる貴重な遺構が残っていることを無視してはなりません。
この5・6街区の今後については、いまだ計画が明らかにされておりません。日本近代化の歴史・文化遺産である高輪築堤跡を現地に保存し、まちづくりに活かしていくことを望みます。
このまま開発を進め、記録保存するだけで、貴重な遺構を破壊することは簡単です。しかし、これから50年後、100・200年後を見据えたまちづくりを行うのであれば、二つとない歴史・文化遺産と調和する再開発を進めていくことが必要ではないでしょうか。
よって、品川開発プロジェクト5・6街区の高輪築堤跡の全面保存と活用を強く求めます。
2025年2月7日
一般社団法人日本考古学協会
会長 石川 日出志