発信者
埋蔵文化財保護対策委員会
要望書の内容

2高文財第964号
令和3年3月18日

一般社団法人日本考古学協会
埋蔵文化財保護対策委員会
委員長 藤沢 敦 様

高知県教育長 伊藤 博明

 

安芸市瓜尻遺跡の保存に関する要望書について(回答)

 

2021年3月3日付け埋文委第12号で提出されました標記の件については、下記のとおり回答します。

 

 これまで、高知県教育委員会としましては安芸市教育委員会に対し、当該遺跡の保存と活用について、助言を行ってきました。

 また、安芸市教育委員会が実施している発掘調査は令和3年7月末まで延長される予定であるとともに、当該教育委員会が設置した「安芸市瓜尻遺跡調査指導委員会」において、学術的な評価や保存と活用について検討されることとなっています。

 このことから、今後発掘調査の進展とともに「安芸市瓜尻遺跡調査指導委員会」において当該遺跡の評価は進んでいくものと考えられますので、引き続き当該遺跡の保存と活用について、適宜助言を行ってまいります。

 

掲載開始日
発信者
災害対応委員会
Content

 平成28年熊本地震対策特別委員会では、活動を終えるにあたり、これまでの5年間にわたる活動の経過と課題をまとめた報告書を3月に刊行いたしました。報告書は、第Ⅰ部 特別委員会報告、第Ⅱ部 被災文化財の修復、第Ⅲ部 総括、からなっております。

 本報告書は、下記アドレスからダウンロードしてご覧ください。

 また、冊子体をご希望の会員の方には無料で配布もいたしますので、下記協会事務局まで、氏名・送付先住所・『平成28年熊本地震対策特別委員会報告書』配布希望の旨、ご連絡くださいますよう、お願い申し上げます。なお、配布部数が限られているため、先着順での受付とさせていただきます。配布部数に達した場合は、申し訳ありませんが、協会公式サイト掲載のPDF版をご利用くださいますようお願い申し上げます。

 

1.報告書(PDF版)ダウンロード先
平成28年熊本地震対策特別委員会報告書

 

2.報告書(冊子体)希望連絡先
   一般社団法人日本考古学協会 事務局
    〒132-0035 東京都江戸川区平井5-15-5 平井駅前協同ビル4階
   TEL 03-3618-6608   FAX 03-3618-6625

  ※メールの場合は、ホームページトップ画面の「問い合わせフォーム」からご連絡ください。

発信者
埋蔵文化財保護対策委員会
要望書の内容

埋文委 第12号
2021年3月3日

文化庁長官        宮 田 亮 平  様
高知県知事        濵 田 省 司  様
高知県教育委員会 教育長 伊 藤 博 明  様
安芸市長         横 山 幾 夫  様
安芸市教育委員会 教育長 藤 田 剛 志  様

 

 

                   一般社団法人日本考古学協会
                     埋蔵文化財保護対策委員会
                    委員長 藤 沢   敦

 

 安芸市瓜尻遺跡の保存に関する要望について

 

 標記の件について、別添書類のように、当該遺跡は学術上きわめて重要な内容を有するものであり、貴職におかれましては、適切な保存の対策が講じられることを要望いたします。

 なお、まことに恐縮ですが、当件に係る具体的な措置および対策につきまして、2021年3月26日(金)までに、当協会埋蔵文化財保護対策委員会委員長宛にご回答を下さるようお願いいたします。

 

 

 1 提出書類
   別添のとおり 1通                                    


埋文委 第12号
2021年3月3日

文化庁長官        宮 田 亮 平  様
高知県知事        濵 田 省 司  様
高知県教育委員会 教育長 伊 藤 博 明  様
安芸市長         横 山 幾 夫  様
安芸市教育委員会 教育長 藤 田 剛 志  様

 

 

                   一般社団法人日本考古学協会
                     埋蔵文化財保護対策委員会
                    委員長 藤 沢   敦

 

安芸市瓜尻遺跡の保存に関する要望書

 

 ようぼう遺跡は、本調査に先だって確認された古代寺院の存在により、寺院・官衙関連遺跡の発見が確実視されるなかで発掘調査が始まりました。私たち日本考古学協会埋蔵文化財保護対策委員会も大きな関心をもって経過をみて参りましたが、予想を上回る発見が相次ぎ、7世紀に遡る官衙関連遺跡としての重要性を一層深く認識した次第です。とりわけ、古代寺院に隣接する溝と塀で方形に区画された施設、そしてこれに伴う船着場を備えた水路は、安芸郡衙の形成に深く関与した在地豪族の姿を彷彿させます。

 安芸市は古代安芸郡の中心地と目されながらその内容を知る手立てがこれまでありませんでしたが、瓜尻遺跡の発見は安芸郡の成り立ちを知る端緒となるものです。さらには、律令国家の支配体制が全国におよぶ過程や、郡衙を中心とした統治機構が地域で実現される具体的な姿を示すものとして、瓜尻遺跡の調査成果は全国的にもきわめて重要な意味をもち、全面保存を講じるべき内容を誇ります。

 安芸市が進める統合中学校建設という教育環境整備においても、このような歴史的重要性に対して十全な配慮がなされ、瓜尻遺跡という歴史的環境が新たな教育環境に組み込まれるべきものと考えます。

 以上のことから、一般社団法人日本考古学協会埋蔵文化財保護対策委員会は、安芸市瓜尻遺跡の保存のために、以下の通り要望します。

 

 

 1.遺跡の調査成果を広く公開し、専門的知見・評価の収集に努めること。

 2.安芸市・高知県・文化庁において協議の上、遺跡の重要性と価値を十分に検討し、事業計画の見直し・現地保存を含めた遺跡の保護策を講じること。

 

掲載開始日
発信者
広報委員会
Content

2020年2月28日の2月臨時理事会にて、東京都港区高輪築堤跡の保存に関して、3月2日に会長名による声明文の発出を決議し、次のとおり関係機関に送付いたしました。

高輪築堤跡の全面保存を求める会長声明.pdf

JJA statement calling the preservation of the Takanawa-Chikutei railway embankment.pdf

声明読み上げはこちら

URL:https://youtu.be/3bqQ7VFvouU

 


「現地説明会資料はこちらからダウンロードできます」

港区「高輪築堤」:
https://www.city.minato.tokyo.jp/bunkazai/tikutei2.html

港区郷土歴史館「高輪築堤の説明資料を公開しました」:
https://www.minato-rekishi.com/news/2021/04/post-97.html

 

萩生田文科大臣コメント

URL:https://www.youtube.com/watch?v=H125YaJP0HA

発信者
埋蔵文化財保護対策委員会
回答内容

2教総広要第116号の2
令和3年2月15日

一般社団法人日本考古学協会
埋蔵文化財保護対策委員会
 委員長 藤沢  敦  様

 

東京都教育庁総務部広報統計課長  
徳 田 哲 吉  

 

「高輪築堤跡の保存に関する要望書」について(回答)

 

 貴団体から提出された令和3年1月22日付けの標記要望書につきまして、別紙のとおり回答いたします。


別紙

(回答)

 高輪築堤跡の発見については、東日本旅客鉄道株式会社から届け出があり、港区教育委員会からの貴重なものであるとの意見も踏まえ、遺跡「高輪築堤跡(港区遺跡番号208)」として東京都遺跡地図情報インターネット提供サービスに登載し、埋蔵文化財包蔵地として周知しています。

 現在は、港区教育委員会が東日本旅客鉄道株式会社の協力を得て遺跡の調査を行い、今後の取扱いについては両者間で協議していると承知しています。

(所管:地域教育支援部管理課)

掲載開始日
発信者
埋蔵文化財保護対策委員会
回答内容

2021年2月15日
東日本旅客鉄道株式会社

 

「高輪築堤跡の保存に関する要望書」への回答について

 

拝啓 時下ますますご清栄のこととお慶び申し上げます。日頃、弊社の業務にご理解とご支援を賜り厚く御礼申し上げます。貴協会からいただきました要望書について別紙のとおり、回答させていただきます。

                                   敬具


 

高輪築堤の保存等について

 

 2019年11月に実施した山手線および京浜東北線の線路切り替え工事後、レールの直下から、約150年前の日本初の鉄道開業時の高輪築堤の一部が良好な状態で出土したことは、鉄道会社である弊社にとって大変意義深いものであると考えています。現在、この高輪築堤について、有識者、港区教育委員会をはじめとする関係の方々からのご指導・ご助言を賜りながら、調査方法等の検討を進めております。

 品川開発プロジェクトは、国家戦略特別区域計画として内閣総理大臣認定された都市計画等を踏まえ、国内外から先進的な企業と人材が集い、多様な交流から新たなビジネス・文化が生まれるまちづくり、100年先の未来を目指す国際交流拠点としてのまちづくりを目指しています。

 今回、高輪築堤が出土したことを契機に、弊社は、近代の転換期に先人たちが築いた鉄道構造物の歴史的意義や当時の土木技術を次世代に継承していくため、まちづくりとの調整をはかるべく、現地における全面保存ではなく、一部現地保存と移築保存を通じた公開展示などの検討を進めています。

 本年1月に実施した見学会の参加者、地域のみなさま等からも公開展示について多くの要望を頂いており、高輪築堤を多くの方々に見て触れていただき、地域の文化的遺産として永く継承していくことを進めてまいります。

 また、調査等により得られた知見を活かして、周辺地域も含めた歴史・文化を学べるプログラム等を実施していきます。

 弊社は、日本初の鉄道開業時の高輪築堤の調査・保存・活用を通じて、明治初期の近代化、国際化の技術や志を、これから100年先の未来を目指す国際交流拠点・品川のまちづくりの象徴として再生し、地域の歴史価値向上と地域社会への貢献を目指してまいります。貴協会におかれましても、ご理解を賜りますようよろしくお願い申し上げます。

掲載開始日
発信者
埋蔵文化財保護対策委員会
回答内容

令和3年2月12日

 

一般社団法人日本考古学協会
埋蔵文化財保護対策委員会
 委員長 藤 沢   敦 様

 

 

                       港区教育委員会       
教育長 浦 田 幹 男  

 

高輪築堤跡の保存に関する要望書に対する回答

 

 平素より港区の教育行政に御理解と御協力をいただき、御礼申し上げます。

 2021年1月22日付け「高輪築堤跡の保存に関する要望書」について回答します。

 高輪築堤跡については、港区教育委員会としても非常に高い価値を有する遺跡と捉えており、東日本旅客鉄道株式会社、東京都教育委員会、文化庁等と連携して調査、保存等に関する取組を進めているところです。

 具体的には、高輪築堤跡の重要性を踏まえ、港区教育委員会の指導のもと、東日本旅客鉄道株式会社に事務局を置き、当区文化財保護審議会委員を委員長とする「高輪築堤調査・保存等検討委員会」を設置して、複数の有識者の意見を十分に踏まえて検討を進めています。

 なお、同検討委員会には、港区教育委員会及び東京都教育委員会はオブザーバーとして参加するとともに、文化庁等とは緊密に情報交換を行っています。

 高輪築堤跡については、多くの学会等が要望書を提出しています。

 こうしたことを十分に踏まえるとともに、引き続き、関係機関と連携しながら、価値ある文化財である高輪築堤の遺構を後世に継承できるよう品川駅周辺地区のまちづくりに関係する事業者に働きかけてまいります。

掲載開始日
発信者
埋蔵文化財保護対策委員会
回答内容

令和3年2月12日

 

一般社団法人日本考古学協会
埋蔵文化財保護対策委員会
 委員長 藤沢  敦 様

 

 

                    港区長       
                        武 井 雅 昭  

 

 

高輪築堤跡の保存に関する要望書に対する回答

 

 平素より港区の教育行政に御理解と御協力をいただき、御礼申し上げます。

 2021年1月22日付け「高輪築堤跡の保存に関する要望書」について回答します。

 高輪築堤跡については、港区教育委員会において非常に高い価値を有する遺跡と捉えており、東日本旅客鉄道株式会社、東京都教育委員会、文化庁等と連携して調査、保存等に関する取組を進めているところです。

 具体的には、高輪築堤跡の重要性を踏まえ、港区教育委員会の指導のもと、東日本旅客鉄道株式会社に事務局を置き、当区文化財保護審議会委員を委員長とする「高輪築堤調査・保存等検討委員会」を設置して、複数の有識者の意見を十分に踏まえて検討を進めています。

 区は、この検討状況を踏まえ、国や東京都と連携しながら、品川駅周辺地区のまちづくりに関係する事業者に適切に働きかけてまいります。

掲載開始日
発信者
埋蔵文化財保護対策委員会
回答内容

文第1870号
令和3年2月15日

 

一般社団法人日本考古学協会
埋蔵文化財保護対策委員会
委員長  藤沢 敦  殿

 

                      徳島県知事 飯 泉 嘉 門

 

「国史跡徳島城跡隣接地の埋蔵文化財保護に関する要望書」について

       (令和3.1.25埋文委第11号に対する回答)  

 

 このことについては、次のとおりです。

 

1 県市協調新ホール建設予定地については、江戸時代の絵図から徳島城城内の「三 木廓」、藩の米蔵「長蔵」、城下町の出入口「寺島口」にあたり、歴史上重要な 場所であり、それを裏付けるように、県・徳島市の試掘調査において、長蔵建物 礎石や寺島門台の石垣、江戸時代の遺構面が確認されています。

当該地は、昭和37年に起工、昭和38年に竣工した旧徳島市立文化センターが建 設されていた場所であり、徳島市による新ホール建て替えの計画に伴い、令和元 年に同市教育委員会による試掘調査を実施した場所でもあります。

そして、この度、新ホールを「県市協調」により県立施設として整備する方針 に基づき、県としても令和2年に試掘調査を追加実施し、令和3年度に予定して いる発掘調査において、旧徳島市立文化センター建設、整備による地下遺構への 影響を見極め、現地保存等についての検討を行い、適切な保護を図って参ります。

 

2 当該地の埋蔵文化財保護に関しては、その重要性に鑑み、文化庁はもとより徳 島県文化財保護審議会に諮り、専門的知見・評価を広く収集し、反映可能な保護 を検討の上、しっかりと対応して参りますので、御支援、御協力いただきますよ うよろしくお願いします。

掲載開始日