石川理事から、千葉県の田中稔隆会員が2004年6月2日に、兵庫県の高井悌三郎会員が9月28日に、北海道の野中一宏会員が10月28日に亡くなられた旨の報告があった。
菱田理事から、9月10日に開催された黄金塚古墳ならびに11月12日の雲部車塚古墳の見学会報告があり、関係資料が配付された。また、7月に行われた陵墓懇談会時の事前打合せの際の合意事項に基づき、11月11日(木)午後6時から陵墓関係15学・協会連絡協議会を開催し、〔1〕不参加が続く史学会に対して再度、参加要請を行うこと。〔2〕考古学と歴史学の立場から、宮内庁へ向けた現時点での要望をとりまとめること。〔3〕学・協会と文化庁との懇談の機会をもつ必要があることが了解され、次回の連絡調整会議は、協会の総会時に開催することになったとの報告があり、了承された。
橋本理事から、〔1〕12月11日(土)に第1回資格審査委員会を開催し、委員長に荒井幹夫会員、副委員長に渡邉一会員を選出した。〔2〕申込み総数は115名で、審査の結果105名が資格基準を満たしている者と判断され、10名が保留となった。〔3〕保留となった10名については、期日までに必要書類・追加資料の提出を求め、1月29日(土)に第2回資格審査を行うとの報告があり了承された。続けて審査委員会から提出された審査時の問題点が報告され、内規の見直しを含めた検討の機会を設けることになり、まずは2005年度新入会員資格審査委員による検討会を開催することになった。
西藤理事から、〔1〕11月27日(土)に小委員会を開催した。本年度が委員長の改選年度にあたることから、委員長と副委員長の選出をはかり、委員長に飯島武次委員、副委員長に早乙女雅博委員が再任された。任期は2006年3月末日までである。〔2〕小委員会の議事録を会報に掲載することが提案された。〔3〕英文の公式サイト上で、各時代につき1遺跡を紹介する件につき、旧石器〜近世までの7遺跡を選択したので理事会での承認を経てから担当者への依頼を行いたい。〔4〕年報・機関誌の海外寄贈先リストの見直しにつき、先方からの対応も含めて検討し、2月中には決定したい。〔3〕世界考古学会議中間会議大阪大会が2006年1月12日(木)〜15日(日)まで開催される予定であり、協会に対しても後援の要請が予定されているとの報告があった。〔2〕と〔3〕については検討の結果、了承され、〔3〕については広報担当理事の参加も要請された。
橋口理事から、〔1〕和歌山県根来寺遺跡「大門池地区」の保存要望書を提出。〔2〕埼玉県馬場小室山遺跡の保存問題については、埋文委とさいたま市との懇談を計画している。〔3〕『第3次埋蔵文化財白書』は、刊行に向けての最終段階に入った。〔4〕香川県鵜の部山古墳の保存問題については、四国連絡会が現地視察を行うとともに、さぬき市教育委員会との懇談会を開催した。〔5〕『会報No.153』掲載の埋文委情報交換会報告の内容に一部誤りがあり、次回会報誌上訂正するとともに、公式サイト上には訂正したものを掲載した。〔6〕来春総会時の全国委員会に向けて、2004年度の各都道府県の動向につき全国委員に報告を要請するとの報告があり、了解された。続けて公式サイトに寄せられたオオヤマト古墳群の保存要望に関する質問状が報告され、検討が行われた。
石川理事から、新潟県教育委員会文化行政課・長岡市科学博物館・十日町市博物館・新潟県考古学会から得た情報に基づいて、〔1〕被災地域内の埋蔵文化財包蔵地が少なく、補助金等の行政的対応以外の外部からの支援活動・各種ボランティアは行われない可能性が高く、行われたとしてもごく小規模ということで、阪神・淡路大震災とは状況がかなり異なる。〔2〕今後、行政的財政支援から漏れる部分が生じてくる危険性があるが、現状ではまだ把握できない。〔3〕罹災者の考古学者である部分を支える仕組みはない。申し出による会費免除などは現実的であろうとの報告があった。続けて〔3〕について検討が行われ、『会報No.153』に掲載した理事会提案の「会費に関する規則(原案)」に、自然災害等にあった罹災会員に対応するための新たな条文を追加することが了解され、次回理事会で案文を検討することになった。
萩原理事から、協会の蔵書は2000年9月以降、貸倉庫に納められ公開できない状態にあるので、書籍の公開を兼ねた新しい施設を確保し、事務所もそこに移してはどうか。そのための「施設整備特別委員会」を設置したいとの提案があった。この件について検討の結果、まずは理事会の中に「施設整備検討委員会」を設置して検討を進めることが了承され、次回理事会に、人選案を提出することになった。
山岸理事から、図書カードの電子化にあたり、設定項目案の提示があり検討が行われた。また、公式サイト上に掲載する「書誌情報送付の依頼文」(寄贈図書の書誌情報をデータとして送信してもらう)が提示され、併せて検討された。
高橋理事から、年報の時代表記をめぐる1991年と2003年時の資料が提示され、検討が行われた結果、当面は旧石器時代とすることが確認された。また、学際研究の動向には、今まで副題が付いていたが、今後は副題を付けないこと、規定頁数を超える執筆者が多いことから、執筆依頼時に頁数の厳守を重ねて依頼することが確認された。
橋本理事から、2005年度会員名簿の作成にあたり、〔1〕過去4年分の内容が加わるため、体裁をA5判からB5判に変更したい。〔2〕会員から、メールアドレスとホームページアドレスの掲載依頼があるとの報告があり、〔1〕については了解されるとともに、〔2〕については、メールアドレスだけを掲載することになった。また、販売についても検討が行われ、販売は了解された。
石川理事から、早急に小委員会を開催することが報告された。
金子裕之理事から、〔1〕平成16年度の実績報告書ならびに平成17年度の科学研究費補助金の申請書を提出したこと。〔2〕『日本考古学』19号の編集状況について報告があった。
〔1〕2005年度大会について
石川理事から、福島大会実行委員会組織の説明があった。
〔2〕東洋学(アジア研究)連絡協議会について
岡内理事から、12月11日(土)に表記協議会が発足したので、正規メンバーとしての手続きを行う必要があるとの報告があり、年会費2,000円を支払うことが了解された。
〔3〕日本学術会議会員候補者に関する情報提供について
石川理事から、11月の理事会で承認を得た14名の候補者のうち、2名が辞退、1名は期日までの連絡が不可能であったため、現理事内から3名を候補者とした旨の報告があり、了承された。
〔4〕会報について
稲野理事から、『会報No.153』から新たに加わった「会員の訃報に接して」の項につき、会員から異見が出された旨の報告があった。
〔5〕後援依頼について
石川理事から、第19回「大学と科学」公開シンポジウム『人類の歴史を護れ−戦中、戦後における文化遺産の保護と国際協力−』ならびに「第12回西アジア発掘調査報告会」への後援依頼があり、期日が迫っていたことからすでに了承した旨の報告があった。
〔6〕事務局について
外山事務局長から、事務局の年末年始の予定が報告された。