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2005年3月理事会記録

1.会員の訃報について

 萩原理事から、石川県の荒木繁行会員が2004年12月30日に、長崎県の諫見富士郎会員が2005年1月19日に、京都府の池田一郎会員が1月22日に、新潟県の室岡博会員が1月28日に、静岡県の池谷和三会員が1月31日に亡くなられた旨の報告があった。

2.2005年度新入会員について

 橋本理事から、〔1〕1月29日に第2回資格審査委員会を開催し、保留となっていた10名について、追加資料・必要書類の検討を行った結果、2名が辞退、8名が資格基準を満たしているものと判断された。〔2〕2005年度新入会員の申込み総数は115名、資格基準該当者113名、辞退者2名となり、該当者一覧を3月上旬に全会員に送付し、3月末日まで異議の申し立てを受け付けるとの報告があり、了承された。

3.国際交流小委員会報告

 稲野理事から、〔1〕2月19日に、広報担当理事も参加して英文公式サイト(各時代ごとの遺跡紹介)の立ち上げについて検討を行い、4月の完成を目指し作業を進める。〔2〕今回掲載する遺跡の中に、先に年報の巻頭写真として掲載したものがあることから、今後は年報編集理事と相談のうえ、原則として年報の巻頭写真用に選択したものをサイトにも掲載するかたちにして作業の一元化をはかる。〔3〕遺跡紹介に当たっては邦文原稿を英訳していることから、邦文公式サイトにも同時掲載したらどうかとの提案があり、理事会で検討願いたい。〔4〕『日本考古学年報』と『日本考古学』の海外寄贈先リストの見直しを行い、79機関を選別したが、今回の送付時に、今後も送付を希望するかどうかの意志確認を行い、その結果を受けて、改めて送付先リストの見直しをはかるとの報告があった。検討の結果、〔3〕の邦文サイトへの同時掲載については、了承された。

4.倫理綱領について

 百瀬理事から、〔1〕3月1日に小委員会を開催し、これまでの経緯を確認したうえで、案文作成の分担、総会提案までの日程を検討した。〔2〕今後の日程としては、第71回総会に案文を提出して会員からの意見を求め、その後の調整を経て2006年度の第72回総会に諮る予定であるとの報告があり、了承された。

5.埋文委報告

 橋口理事から、〔1〕3月18日付けで全国委員に「2004年度の埋蔵文化財をとりまく状況」の調査表を送付した。5月20日の全国委員会までに調査結果をとりまとめ報告する。〔2〕『第3次埋蔵文化財白書』は、第71回総会までに刊行する。刊行記念の講演会やシンポジウムの開催を計画したい。〔3〕兵庫県芦屋市徳川石切丁場跡の保存問題につき、3月15日に橋口、北條事務局長、関西連絡会の川口・黒田両委員が芦屋市教育長と懇談し、問題提起と事実確認を行った。〔4〕オオヤマト古墳群の保存問題につき、最終建設工事着工に対して3月11日付けで抗議声明を提出したが、本件については総会声明を採択していることから、会長名の要望書も併せて提出したい。また、リーフレット印刷費の協賛金についても検討願いたい。〔5〕北海道鷲ノ木5遺跡の現状保存が決定したことを受け、礼状を送付した。〔6〕千葉県千葉市貝塚群の保存問題については、加曽利貝塚の世界遺産化に向けた動きが、逆に加曽利貝塚のみ単独で取り上げられる事態を招いており、千葉市全域の貝塚群を対象とした取り組みにシフトする必要性がある。埋文委としては千葉市・千葉県・文化庁に対しても働きかけを行ってゆく予定であるとの報告があった。続けて、百瀬理事から、和歌山県根来寺の保存問題について、現況報告があった。

 検討の結果、〔1〕の調査につき、鶴丸理事から、研究環境の整備を考えるうえで大変参考になることから、調査の結果を待って環境整備の検討を進めたいとの報告があった。また、〔3〕のオオヤマト古墳群の保存問題に関する要望書案文の検討が行われ、次回理事会に再提出されることになった。協賛金については、2口の支出が了承された。

6.会計報告について

 萩原理事から、〔1〕4月からの「ペイオフ」完全凍結解除に伴い、基本財産を決済用預金(全額保護されるが、利息はつかない普通預金)に切り替えた。〔2〕本日時点での30,000円滞納者は17名あり、3月末日までに納入の無い場合には会員の資格を失うことになる。〔3〕2月末日までの決算状況について報告があり、〔2〕の滞納者については、各理事に再度の連絡が要請された。

7.第71回総会について

 丹羽理事から、理事役割分担案の説明があり、原案通り了承された。

8.諸規定の制定について

 外山事務局長から、「旅費規則(原案)」の説明があり検討が加えられた。1月理事会で検討された「会費に関する規則(案)」「理事選挙規則(案)」と併せ、次回理事会に修正案を提出し検討のうえ、第71回総会に諮るかたちになる。

9.施設整備について

 萩原理事から、理事会内に財務・会計理事・考古資料活用理事・首都圏在住会員等を中心にした小委員会を設置して検討を進める。次回理事会にてメンバー構成を提示したいとの報告があり、了承された。

10.2005年度予算案について

 萩原理事から、2005年度予算案の説明があり、現状では支出総額が収入総額を大きく超えていることから、通信費・印刷費等の削減をはかり、次回理事会で正式な予算案を提示するとの報告があった。

11.機関誌について

 金子裕之理事から、〔1〕『日本考古学』第19号の進捗状況について。〔2〕編集委員の車崎委員と査読委員の任期が満了となることから、新たな候補者を選定し次回の理事会に提示するとの報告があり、了承された。

12.その他

〔1〕デジタルプレゼンの公開について

 稲野理事から、総会研究発表のパワーポイント等のデータ(原則として発表者自身が、自らインターネット上で公開しているもの)を、協会の公式サイトからリンクするかたちで公開することを各発表者に呼びかけたいとの説明があり、了承された。

〔2〕後援依頼について

 橋口理事から、大阪歴史学会主催見学検討会への後援依頼があり、期日が迫っていたことから総務の了解を得て後援を了解した旨の報告があり、了承された。
 続けて、萩原理事から、日本文化財科学会第22回大会への後援依頼が提出されている旨の報告があり、後援が了承された。

以上