東南アジア考古学会は2023年度の研究大会を「東南アジアの洞窟遺跡:最新の調査成果と保存・活用」というテーマで開催することになりました。
近年、東南アジア各地で洞窟遺跡の調査研究が活発に行われています。本学会のメンバーが現地研究者とともに重点的に発掘調査を進めている洞窟遺跡もあり、非常に興味深い成果が得られつつあります。それらの最新の調査研究について日本の学界で共有したいと思い、本研究大会を企画しました。
東南アジア考古学会は今年度、長崎県佐世保市と共同で企画展示『東南アジアの洞窟遺跡』を開催いたします。佐世保市福井洞窟ミュージアムを皮切りに、今年度から来年度にかけて全国10会場で開催される企画展示です。東南アジア考古学会にとって地方自治体と共同で事業を行うのは初めての経験であり、学会の活動範囲を拡げる貴重な機会となっています。この企画展では、東南アジア各地の洞窟遺跡のパネル展示解説を学会員が執筆しました。その内容は企画展に併せて出版される『東南アジアの洞窟遺跡』(雄山閣)にまとめられます。
このような一連の共催事業の一環として、私たちの研究大会では東南アジアの洞窟遺跡に関する最新の情報を集め、学術的に詳細に考察することを目指します。カンボジアとベトナムから、それぞれの国で洞窟遺跡の調査研究をリードしている考古学者を招聘し、基調講演をお願いすることができました。また、東南アジアでも洞窟遺跡を保存し、地域の博物館でその成果を展示し活用する取り組みが行われていることをふまえ、比較の視点から、福井洞窟の事例について佐世保市の担当者に報告していただきます。
本研究大会が洞窟遺跡の学術的意義について考察を深める場となると同時に、東南アジア考古学会として日本の考古学界や博物館界に貢献する機会となることを希望します。
■ 日 時 2023年12月16日(土) 14:00~17:10
17日(日) 10:00~17:00
■ 会 場 Zoomによるオンライン開催
■ 主 催 東南アジア考古学会
■ 共 催 長崎県佐世保市教育委員会
■ 申込み 要申込み
参加登録はこちらから:https://forms.gle/PZnHoM1tfKURChnW6
■ プログラム等詳細はこちら:http://www.jssaa.jp/annualmeeting.html
大規模な環状盛土遺構が発見された加須市長竹遺跡の整理作業を通じて明らかとなった重厚な研究成果と、近年の発掘調査で新発見が相次ぐ二つの遺跡の事例報告から、埼玉の縄文時代後晩期研究の現状について考えます。
■ 日 時 2023年12月2日(土) 13:00~15:40
■ 会 場 埼玉県立歴史と民俗の博物館 講堂
(埼玉県さいたま市大宮区高鼻町4-219)
■ 主 催 埼玉考古学会
■ 定 員 150名
■ 参加費 資料代 1000円程度
■ 申込み 事前申し込み不要、当日先着順(だれでも参加できます。)
■ プログラム
12:30 受付開始
13:00~13:05 開会
13:05~14:20 講座「埼玉の縄文時代後晩期研究の現状」 黒坂禎二(埼玉県埋蔵文化財調査事業団)
14:20~14:30 (休憩)
14:30~15;00 遺跡報告①「飯能市加能里遺跡」 宮内慶介(飯能市教育委員会)
15:00~15:30 遺跡報告②「川口市宮合貝塚遺跡」 浅井 希(川口市教育委員会)
15:30~15:40 閉会

飛鳥の地は、日本の古代国家形成の舞台でした。
「日本」の国号も、「天皇」の称号も、7世紀の飛鳥で生まれ、この地に残る多くの遺跡は、日本という国の成り立ちを物語ってくれます。近年、飛鳥では史跡整備が進められ、新たな見どころも増えています。考古学最前線!みなさんと一緒に、「今」の飛鳥を巡ります!
日 時 | 11月19日(日)9:00~16:00頃 |
行 程 | ①石舞台 → ②飛鳥宮跡 → ③万葉文化館 → ④牽牛子塚古墳 → ⑤越塚御門古墳 → ⑥岩屋山古墳 → ⑦高松塚古墳 → ⑧キトラ古墳 |
参加方法 | 橿原神宮前駅中央口 9時集合 雨天決行 参加費バス代3,000円 |
10月20日刊行の『日本考古学』第57号におきまして、奥付および裏表紙のISBNコードに誤りがございました。正しくは下記の通りとなります。
会員の皆様には12月会報へ正誤表を同封致します。なお、流通販売分・国内寄贈分については修正対応済みです。
多大なご迷惑をおかけ致しましたこと、謹んでお詫び申し上げます。
【誤】978-4-642-09408-5 →【正】978-4-642-09409-2
令和5年度東京・神奈川・埼玉埋蔵文化財関係財団普及連携事業公開セミナー「旧石器から縄文へ―気候激変期における人々の生活と社会―」を開催します。
本公開セミナーは東京都・神奈川県・埼玉県の埋蔵文化財関係財団による連携事業として、平成20年度から毎年開催しており、今回が第16回目となります。
今回は旧石器時代から縄文時代への移行期をテーマに開催します。
■ 日 時 2024年1月28日(日) 10:00~16:05
■ 会 場 荏原文化センター 大ホール
(東京都品川区中延1-9-15)
■ 主 催 公益財団法人東京都教育支援機構 東京都埋蔵文化財センター
■ 共 催 公益財団法人かながわ考古学財団
公益財団法人埼玉県埋蔵文化財調査事業団
■ 定 員 400名
■ 参加費 無料
■ 申込み
往復はがきに氏名・住所・電話番号を明記し、東京都埋蔵文化財センタ―に12月25日(月)までにお申込ください。
※プログラム・申込み等、詳細はチラシをご覧ください。
金鈴塚古墳以後の世界をさまざまな資料からさぐります。奈良で出土した木簡の複製品は、もちろんですが、墨書土器がイチオシかもしれません。
■ 日 時 2023年11月1日(水)~12月10日(日) 9:00~17:00
■ 会 場 木更津市郷土博物館金のすず
(千葉県木更津市太田2-16-2)
■ 入場料 一般300円(団体240円)、大学生・高校生・中学生以下・65歳以上・障がいのある方と介護者1名は無料。団体は20人以上です。11月3日(金曜日・祝日)は、特別無料開館日のため、どなたでも無料です。
■ 主 催 木更津市郷土博物館きんのすず
■ 内 容 かつて都であった藤原京・平城京から出土した木簡には、上総国に関する記述が見られます。「馬来田評」「望太(陀)布」などの墨痕は何を語るのでしょうか。仏教の伝来に始まる寺院の造立の波が、7世紀後半に造営された上総大寺廃寺など、ここ上総にもやってきます。仏教による鎮護国家の考えは、やがて国分僧寺、国分尼寺の造営に動き、前後して進む各地の寺院と教えは、やがてそれぞれの集落にも浸透してくるのです。飛鳥時代からの木更津、上総の歩みについて、ご紹介します。
記念講演会
・演題:「ヤマト王権と東国・ふさ~金鈴塚古墳の前後の時代~」
・講師:吉村 武彦 氏(明治大学名誉教授)
・日時:2023年11月25日(土) 13:30~15:30
・場所:木更津市郷土博物館金のすず 集会室
・定員:40人(先着順、市内在住・在勤・在学者優先、要事前申込み)
・参加費:無料
・申込方法:電話または博物館窓口で申し込み。
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